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Tizen 4.0、2017年9月にリリースへ

2017/02/03

Agam Shah IDG News Service

 さらにTizenは、「Raspberry Pi」や、SamsungのIoTプラットフォーム「ARTIK」などの開発ボードでも動作するように移植されている。

 TizenはSamsungにとって、IoT市場で成功するための切符になるかもしれない。IoT市場で競合するOSには、米Googleの「Android Things」や、米Microsoftの「Windows 10 IoT Core」がある。Tizen 3.0は、IoT標準化団体Open Connectivity Foundationの新鋭の通信フレームワーク「IoTivity」を既にサポートしている。競合するデバイス同士の相互運用性を簡単に実現するためのフレームワークだ。

 IoTデバイスの出荷台数は、今後数年でスマートフォンを超える見通しだ。米IHSの調査結果によると、IoTデバイスのインストールベースの台数は、2020年には307億台、2025年には754億台に達する。

 Tizen 4.0の登場が間近ということは、Samsungは、あまり多くのデバイスに採用されていないTizen 3.0から早々に立ち去ることになる。

 Tizen 3.0は、ARMプロセッサとx86プロセッサに対応したパワフルな64ビットOSと称され、4Kのグラフィックスや画像/音声認識をサポートしている。また、Samsungの話では、Tizen 2.4よりも30%高速とのことだ。

 Tizen 4.0は、Tizen 3.0より機能と速度が向上するはずだ。また、現在のMicrosoftがオープンソース技術に積極姿勢であることの恩恵もありそうだ。

 Samsungは2016年11月、Tizenでの.NETのサポートに関して、Microsoftと協力関係を結んだことを発表した。Tizenを搭載したモバイルデバイスやスマートウオッチ、スマートテレビ、IoTデバイス用のアプリを、.NET開発者が簡単に開発できるようにすることを目指した動きだ。Samsungは、Tizen .NETのプレビュー版をまずリリースしたうえで、関連するツールの正式版をTizen 4.0に組み込む。

 Tizenのルーツは2007年までさかのぼる。当時米Intelが、LinuxベースのモバイルOS「Moblin」の開発を始めた。2010年になると、MoblinはフィンランドNokiaのモバイルOS「Maemo」と統合し、「MeeGo」という名前になった。その後さらに、MeeGoが「LiMo Platform」と統合したことで、Tizenが誕生した。現在では、TizenはSamsungのOSだと思われているが、開発はLinux Foundationが管理している。

(了)

翻訳:内山卓則=ニューズフロント
記事原文(英語)はこちら

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