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米ドラッグストア大手、データベースをクラウドとオープンソースに移行

2019/03/06

Scott Carey Computerworld UK

技術的な取り組みは

 続いて、Walgreensのデジタルエンジニアリング担当テクニカルアーキテクト、Jasbir Sokhey氏が、技術面の話題を取り上げ、今回の移行で採用したアーキテクチャーや、同社が直面した課題について説明した。

 本番環境のアーキテクチャーは、MaxScaleのプロキシと、データベースサーバーがマスター1台/スレーブ2台という構成で、Azureの仮想マシン5台に分散している。

 Sokhey氏のチームが当初直面した問題の1つが、接続の定期的な切断だった。原因は、MariaDBのデフォルト設定では、keep-aliveの間隔がAzure側より長かったことにあった。そこで、MaxScaleに合うように増やすという簡単な修正で解決できた。

 Fortune 50企業であるWalgreensが、MariaDBなどのオープンソース技術への移行に乗り出すうえでは、セキュリティは当然ながら最大の懸念だった。

 Sokhey氏によると、MaxScale、Galera、マスター/スレーブレプリケーションを使った安定環境をまずセットアップしたうえで、セキュリティコンポーネントの構成とテストを行い、さらにLDAP認証やSSL暗号化通信を適用するというアプローチで臨んだという。

 LDAPの導入はかなり容易だったとSokhey氏は話す。セキュリティチームの密接な協力のもとでユーザー認証を取り入れ、PAM(Pluggable Authentication Module)プラグインを使って認証プロトコルを適用した。

 SSLに関しても、所定の手順に従って適用でき、社内のセキュリティチームの協力のもとでSSL公開鍵を生成するとのことだ。

 Walgreensは今後、Chefを使って主要な作業を自動化することも考えている。

 「特にクラウドでは、オープンソースのテクノロジーを使い、仮想マシンのセットアップをChefのCookbookで自動化したい。ファイルシステムの構成などの作業を、Chefサーバーから送るCookbookを使ってすべての仮想マシンで自動実行できるのは大きい。専任の担当者の手をわずらわせる必要がない」

(了)

翻訳:内山卓則=ニューズフロント
記事原文(英語)はこちら

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