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MariaDBの新製品「ColumnStore」、ビッグデータ分析に照準

2016/04/07

Thor Olavsrud CIO

 そこが重要なポイントだと、MariaDBの暫定CMO(最高マーケティング責任者)、Lilia Shirman氏は言う。(同氏は、米戦略コンサルティング会社The Shirman GroupのCEOの職を休んで、MariaDBの暫定CMOを務めている)。MariaDBのユーザー企業のうち、例えば通信ネットワークサービスベンダーなどは、加入者の利用状況についての膨大なデータをデータベースに集めている。そのデータは、リアルタイムに近い処理が求められる。利用パターンや加入者の動向についてインサイト(洞察)を引き出し、アップセルの営業や顧客との関係拡大に生かすためだ。

 MariaDBを利用している米Bandwidthでシステムインフラとデータサービス担当のディレクターを務めるWill Powers氏は、今回のプレスリリースの中で次のように述べている。「お客様の収益を拡大して不正行為を防ぐために必要なインサイトを提供するという部分で、カラム型データベース技術は中心的な役割を果たしている。MariaDBがこの部分に進出したことは非常に喜ばしい。運用コストの低さと、大規模環境での卓越したパフォーマンスを兼ね備えた選択肢は、MariaDB以外には1つもないからだ」

 ごく近い将来、顧客やIoT(モノのインターネット)機器とのインテリジェントな連携の自動化に企業が本腰を入れるようになる中、「アルゴリズム経済」とShirman氏が表現する世界で、新たな波が来つつあると同氏は話す。

 「次なる波が到来している。その先を見据えているCIOは、現時点でアナリティクスとトランザクションを統合すれば、優位に立つことができる」

 同社の発表によると、MariaDB ColumnStoreは2016年5月にベータテストに入る予定だ。

 今回MariaDBが行った発表はもう1つある。既存製品の「MariaDB MaxScale」に、新しいデータストリーミング機能を搭載し、外部のデータレイクやデータウエアハウスにリアルタイムでシンプルにデータを送り込めるというものだ。この機能では、MariaDBのトランザクションを、Hadoopなど、別のデータストアにリアルタイムでレプリケーションできる。パフォーマンスに影響を及ぼすことなくミッションクリティカルなアプリケーションのレプリケーションを処理でき、最小限のオーバーヘッドで、必要なメタデータをすべて含めることができる。

 MariaDBのCTO(最高技術責任者)、Michael "Monty" Widenius氏は、プレスリリースの中で次のように述べている。「アナリティクスの能力を拡大する必要がある企業、増え続けるデータからこれまで以上の価値を引き出す必要がある企業にとって、ビッグデータ分析は優先事項の1つだ。MariaDB ColumnStoreと、MariaDB MaxScaleの新しいデータストリーミング機能があれば、ますます要件が厳しくなるアナリティクス処理に対して、全体論的なアプローチで臨むことができる。当社のアプローチは、ビッグデータに莫大な費用をかけることを望んでいないすべての企業に照準を合わせたものだ。MariaDB/MySQLのコミュニティにとって、MariaDB ColumnStoreは、初めての包括的なデータウエアハウスソリューションだ」

(了)

翻訳:内山卓則=ニューズフロント
記事原文(英語)はこちら

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