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仮想サーバーの3割はゾンビサーバー
2017/05/16
最近発表された調査結果によると、物理サーバーの25%、仮想サーバーの30%は、ゾンビサーバーである。ここで言うゾンビサーバーとは、6カ月間にわたって動作実績がなかったサーバーのこと。

物理サーバーに関しては、ゾンビサーバーの問題はよく知られている。過去の調査でも、企業の物理サーバーの20~30%がゾンビサーバーとの結果が一貫して示されていた。だが、今回は仮想サーバーも調査対象となっている。
こうした仮想サーバーは、IT部門に膨大なコストをもたらしている可能性がある。仮想サーバーやその上で動くソフトウエアにライセンス料金を支払っている場合があるからだと調査担当者は言う。
また、物理サーバーと仮想サーバーのどちらにせよ、ゾンビサーバーは「招かれざるセキュリティリスク」をもたらす可能性があると、今回の調査報告は指摘している。パッチ適用やメンテナンスが行われていない場合があるからだ。
今回の調査報告を発表したのは、米スタンフォード大学のリサーチフェロー、Jonathan Koomey氏と、コンサルティング会社Anthesis Groupのパートナー、Jon Taylor氏。
両氏は、電力消費の効率化ソフトウエアを手がけるカナダTSO Logicが収集したデータを使って、10カ所程度のデータセンターのサーバー約1万6000台を調査した。今回の調査は、両氏が以前実施した調査の最新版にあたる。前回の調査では、物理サーバーの30%がゾンビサーバーという結果だった。今回の結果が25%に下がったのは、調査対象が増えたことによるものかもしれない。