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カーナビアプリWaze、救急車出動の迅速化に役立つ可能性

2019/05/28

George Nott Computerworld Australia

 Chakravarthy氏は言う。「大きな変革を実現できる可能性がある。外傷外科医への連絡や、被害者を直ちに診察できる態勢の確保、血液や救命装置の準備といった対応を早められる」

 「こうして、搬送前や病院内のリソースを早い段階で準備できれば、治療の質とスピードを高めやすくなり、死亡率や疾病率を抑えられるかもしれない」

 Wazeの報告機能では、アプリの位置情報機能を利用して、交通事故の正確な場所を伝えることができ、近くを走行中のユーザーに注意を促せる。また、報告者とは別のユーザーが現場近くを通る時に、事故情報が正しいことをボタン1つで伝えられる機能もあり、情報の信頼度がスコア化される。

 今回の調査以前にも、Wazeを利用して事故の緊急対応を迅速化するパイロットプロジェクトは、世界各地でいくつか行われてきた。

 例えば昨年、フランスの2カ所、イタリアとオーストリアの各1カ所で、Wazeの事故報告を救急隊の出動指令システムと連携させる実験が行われた。この時は主に、緊急電話で通報された交通事故の正確な場所を迅速に把握する目的でWazeを使った。高速道路で事故を通報する場合、場所を的確に表現するのが難しい場合が多々あるからだ。

 またイスラエルでは、同国の救急対応を担っているマーゲン・ダビド公社が、Wazeのデータを現行のGIS(地理情報システム)と連携させる実験を行った。Wazeで報告が上がった交通事故を伝達し、近くの救急車を出動させるというもの。1カ月間の実験では、Wazeで報告された事故に救急車を出動させた回数は300回で、報告を得るスピードは他のチャネルに比べて平均で15%早かった。

(了)

翻訳:内山卓則=ニューズフロント
記事原文(英語)はこちら

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