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セキュリティ

豪当局、主要空港とシドニー港でドローン監視の試験運用を開始

2019/05/30

George Nott CIO Australia

ジャミング装置の導入も視野に

 CASAの現在の監視活動は、違法飛行のドローンを強制着陸させることまではしていない。ドローンのオペレーターが使用している周波数の電波を乗っ取ることでドローンを着陸させたり離陸地点に戻したりできるジャミング(電波妨害)装置もあるが、こうした装置の使用は大きく制限されている。

 オーストラリアでは、ジャミング装置の使用は違法だ。最大27万豪ドルの罰金を科される可能性があり、他人に危険を及ぼした場合には最長5年の懲役もあり得る。

 オーストラリア連邦警察はこの4月、オーストラリア通信メディア庁(ACMA)に対し、規則に例外を適用して警察がジャミング装置を継続的に使用できるようにすることを求めた。連邦警察は昨年、シドニーで開催されたインヴィクタスゲームズ(傷痍軍人スポーツ大会)のセキュリティ対策の一環として、ドローン向けジャミング装置の使用をACMAから一時的に許可されていた。

 CASAは2017年、ドローンを飛ばしてよい場所かどうかを一般ユーザーが簡単に確認できるアプリ「Can I fly there?」をリリースした。

 ドローンメーカーも危険飛行への対応を進めつつある。大手メーカーの中国DJIは2020年から、重さ250gを超えるコンシューマー向けドローンの全製品に、航空機やヘリコプターを検知する機能「AirSense」を搭載することを先日発表した。

 AirSenseは、近くを飛ぶ航空機やヘリコプターが発信するADS-B(Automatic Dependent Surveillance Broadcast)という信号をキャッチし、このままでは衝突の恐れがあることをドローンの操縦者に警告する。オーストラリアでは、基本的にすべての航空機にADS-B装置の搭載が義務づけられている。

(了)

翻訳:内山卓則=ニューズフロント
記事原文(英語)はこちら

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