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医療分野のソーシャルロボット活用、豪研究者が臨床試験の拡大を呼びかけ

2019/06/11

George Nott Computerworld

 豪クイーンズランド工科大学(QUT)のロボット研究機関Australian Centre for Robotic Vision(ACRV)の研究者は、医療と福祉分野におけるソーシャルロボット活用の効果を測るため、大規模な臨床試験を数多く実施する必要があることを訴えている。これまで行われてきた臨床試験は、範囲が限られており、件数としても非常に少ないという。

Credit: IDG

 ソーシャルロボットとは、会話または会話以外の手段で人々とコミュニケーションをとったり交流したりする、人型もしくは非人型ロボットを指す。ACRVによると、世界で実施された、ソーシャルロボットを使った臨床試験から408件の記録を抽出して詳しく見直したところ、組み入れ基準(候補の患者を対象に含めるか判断する基準)を満たす有意な試験は27件のみだった。

 しかも、そのうちの多くは追跡調査が行われなかった。追跡調査の対象者は、臨床試験参加者の数を下回り、児童、ASD患者(自閉スペクトラム症、アスペルガー症候群)、高齢者に限られていた。これまで、青少年を対象にした臨床試験はまったく行われていない。

 今こそ、研究者はロボットとともに育んでいた大志を高く掲げ、鬱、薬物やアルコール中毒、摂食障害といった、さらに重要な病状の問題に焦点を当てるべきだと、ACRVの研究者らは言う。

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