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医療分野のソーシャルロボット活用、豪研究者が臨床試験の拡大を呼びかけ

2019/06/11

George Nott Computerworld

 ACRVのNicole Robinson博士は、仲間の研究者と共著した論文の中で、「ソーシャルロボットのヘルスケア分野への関わりについて、青少年・若年成人を対象にした試験、その他の問題分野での試験が行われている様子がないことには驚きだ。こうした臨床試験は今、非常にタイムリーで、重要性も高い」と述べている。Robinson氏らによる論文は、「Journal
of Medical Internet Research」で公開されている。

 これまでの臨床試験は件数も規模も限定的であるものの、結果は概ね良好だ。

 Robinson氏は言う。「検討した臨床試験のすべてにおいて、ソーシャルロボットの関与がプラスの効果を上げていることを示すいくつかの証拠が報告されていることは大変心強い。結果に差が出なかったり、ソーシャルロボットではない方が良い結果を示す項目が確認された試験は、数件にとどまった」

 「人間の医療従事者が対面する治療では、先入観やうしろめたさなど、ネガティブな感情が生まれる場合があるが、ソーシャルロボットを活用する利点は、こうしたマイナス面を回避しやすいことだ」

 なお、ソーシャルロボットを利用する場合のマイナスの影響も報告されている。少数の試験では、人間の医療従事者に比べて、不安の増大や症状の悪化が見られた。ただし、ソーシャルロボット以外の要因があった可能性も考えられる。

 Robinson氏は、ソーシャルロボットを利用して食習慣を改善する国内初の試験で、中心的役割を担った経験を持つ。同氏は、ロボットの進歩とともに、ロボットと人間の間で「治療同盟」と呼ぶ関係が構築されつつ、その一方で人間の医療従事者の仕事は守られると主張する。

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