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「iOS版Gmailアプリに脆弱性」、Googleは否定
2014/07/15
同社はメールによる声明で次のように述べている。「これはGmailアプリの脆弱性ではない。Lacoonが指摘したような状況となるには、ユーザーの明示的な行動が必要になる。具体的には、ユーザーのアプリにハッカーがアクセスできるようにするための悪質なルートCAを、ユーザー自身が意図的にインストールする必要がある」
企業向けセキュリティ製品のテストを手がける米NSS LabsのCTO(最高技術責任者)John Pirc氏もGoogleの見解に同意し、攻撃者が何らかの手段で悪質な証明書のファイルをiPhone/iPadユーザーに送りつけ、言葉巧みにファイルを開けさせる必要があると指摘する。
「ソーシャルエンジニアリングで、ユーザーがそうしたものをクリックする可能性は、かなり低いのではないかと私は思う」と同氏は話している。
脆弱性を指摘したLacoonのブログ記事も、起こり得る攻撃手順を説明する中で、攻撃者がユーザーを騙して悪質なファイルを開かせる必要があることを認めている。
例えば、会社員を標的とする場合なら、IT部門になりすましたメールを送って、添付の構成ファイルをスマートフォンにインストールするよう求めるといった手口が考えられると、Lacoonは説明している。
だが、仮にルート証明書を含むファイルであれば、たとえピン留めが実装してあっても、そのインストールは回避できないと、Pirc氏は話している。
(了)