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GoogleのGo言語、1.10ベータの改良点
2017/12/12
プログラミング言語「Go」の開発チームが、Go 1.10のベータ版をリリースした。Goは、米Googleが開発し広く使われているオープンソースの言語で、1.10は次期バージョンだ。
Go 1.10ベータの改良点

Credit: Bill Selak
Go 1.10は、コンパイラツールチェーンやパフォーマンスに改良が加わっているが、言語自体に本質的な変更はない。
Go 1.10の正式版は2018年2月にリリースされる予定だ。現時点のベータ版では、次のような改良や新機能が実装されている。
- コンパイラが生成するコードのパフォーマンスが、サポートしているアーキテクチャ全体で向上した。
- ガベージコレクタの高速化、生成されるコードの向上、コアライブラリの最適化により、プログラムの動作が若干速くなった。
- バイナリに記録されるDWARF形式のデバッグ情報に関して、定数値の記録や、行番号情報の正確性向上などの改良が加わった。
- linux/ppc64leで、cgoコマンドを使用するプログラムに外部リンクが必要となった。
- go buildコマンドで、古いパッケージの判断基準が、ソースファイルの中身、指定したビルドフラグ、コンパイル済みパッケージ内のメタデータとなった。更新日時は考慮されない。
- go installコマンドでは、コマンドラインで示したパッケージとコマンドのみがインストールされるようになった。依存するパッケージのインストールを強制するには、go install -iフラグを使用する必要がある。
- メソッド式の文法で、任意の型の式をレシーバとして使えるように構文が緩和されたことで、コンパイラの既存の動作と合致した。
- go testコマンドのテスト結果がキャッシュされるようになった。
- unicodeパッケージが、Unicode 9.0から10.0にバージョンアップした。ビットコインの通貨記号や、新しい絵文字56個など、8518文字が加わっている。