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サイバー犯罪の経済を実体化するには(後)

2015/03/26

David Geer CSO

 米シンクタンクの戦略国際問題研究所(CSIS)と米McAfeeが2014年6月に発表した調査結果によると、サイバー犯罪が世界経済にもたらす損失の推定額は、控えめに見て年間3750億ドル、最大で年間5750億ドルだという。だが、実際の数字はその何倍にもなると指摘する専門家もいる。

前回から続く)

首謀者

 「サイバー犯罪は、多面的で分散化された、世界規模の現象だ」とMcKinty氏は言う。だがそれでも、犯罪的ハッカーが実行する攻撃には、影の黒幕がいる。

 こうしたハッカー集団の悪の親玉には、ロシア人の首謀者や、中国人民解放軍の内部の共産主義者がいる。また、さまざまな犯罪集団のメンバーが、外部からの指示や命令をほとんど(あるいはまったく)受けることなく、世界規模で動いている。

 路上強盗に遭いたくない人は、治安が悪い地区の暗い裏通りを夜に1人で歩くのは控える。身の危険を避けたい人は、集団で移動し、追加的対策(催涙スプレーの所持)を行い、いざという時の作戦を立てておく。例えば、走って逃げる、警察に電話する、大声で叫んで注目と助けを求めるといったことだ。世界が変化したのと同じように、情報ハイウェイも変化したということを企業は認識する必要がある。それも、良い方向への変化ではない。企業はサイバーセキュリティの必須事項を守らなくてはならない。すなわち、いかなる人やグループにも必要最小限度の権限のみを与えること、誰も信用しないこと、ネットワークを隔離することだ。

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