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IT労働市場、主導権は働き手の側に(下)

2015/05/29

Mary K. Pratt Computerworld

長期的な視点

 ソルトレイクシティの米Deseret Mutual Benefits AdministratorsでバイスプレジデントとCIOを務めるDavid Lewis氏も、新社員の採用には、時間をかけてじっくりと取り組んでいる。現在同氏は35人から成るITチームを率いているが、複雑さの高まり、作業の増加、政府の規制強化に同社が直面する中、その対処に必要なアプリケーションの開発を支えるために、プログラマーを2人増やす予定にしている。

 同氏によると、シリコンバレーの企業に加え、地元の企業との間でも獲得競争が生じていることから、適切な人材を見つけるのが難しくなっている。そこで同氏は、長期的な視点で捉え、候補者探しにじっくりと取り組んでいる。技術的な適性を持ち、同氏のITチームの文化にもなじむことができる人材を見つけ、このチームに残って活躍したいと思ってもらえるようにするためだ。

 「一応は大丈夫というレベルの候補者と、優れた候補者とを分けるのはソフトスキルだ」と同氏は言う。そのうえで、同氏が欲しいのは、「熱心に仕事し、考えて仕事する」人だと話す。そのような人材を確実に見つけるために、同氏は大学生のインターン2人を迎え入れた。この2人を教育し、最終的には、卒業後に採用できればと願っている。

 だが、同氏の長期的な視点とは、そこで終わりではない。IT幹部は高校生にも目を向ける必要があり、IT分野に進む高校生が増えるように促していかなくてはならないと同氏は言う。特に、これまでIT分野で少数派だった女性に関してだ。そうなれば、今後長きにわたって雇用の問題は確実に解消されると同氏は話している。

(了)

翻訳:内山卓則=ニューズフロント
記事原文(英語)はこちら

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