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警察官が装着するウエアラブルカメラ、クラウドが果たした役割は(前)

2015/06/16

Colin Neagle Network World

 ウエアラブルカメラの技術は数年前からある。だが、米国の警察がウエアラブルカメラの大量導入に乗り出したのは、この1年ほどの話だ。

 言うまでもなく、ウエアラブルカメラ導入の背景として大きいのは、警察官の行為から死亡者が出て議論を呼んだいくつかの事例だ。2014年8月のミズーリ州ファーガソンと2015年4月のメリーランド州ボルチモアでは、暴動にまで発展した事件もあった。こうした事件への反応は、ウエアラブルカメラが重要な役割を果たし得るということを明確に示している。実際、ファーガソンの警察署は、事件からわずか数週間後に、ウエアラブルカメラを導入した。

 だが、ウエアラブルカメラ導入の後押しとなった要因はもう1つある。こうしたカメラの実用性を高める技術が開発されたことだ。その技術とは、セキュアなクラウドストレージである。

 警察官の制服に装着したカメラで動画を撮影する目的が、一般市民と接触した時の状況を客観的に記録しておくことにあるのだとしたら、当然ながらその録画は、手を加えないままで安全な場所に保存されていなくてはならない。このことは、警察側にとっても市民側にとってもプラスになる。警察側からすると、その録画は、起訴に至らせるための証拠になるし、警察官が違法行為に問われた時には無実を証明するための証拠にもなる。一方、市民からすると、違法行為に問われた警察官が事件の後で自らアクセスや改ざんができてしまう録画では、証拠としての意味がない。

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