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ウエアラブル端末でモバイル決済はどう変わる?(後)

2015/06/25

Al Sacco CIO

 米サンフランシスコで現地時間2015年5月19~20日、ウエアラブルデバイスに関するカンファレンス「Wearable World Congress」が開催された。このうち、決済サービスに携わる米企業3社の幹部が登壇したセッションでは、モバイル決済の今後や、各社の戦略でウエアラブル技術が果たす重要な役割について、活発な議論が交わされた。

前回から続く)

ウエアラブルデバイスによる決済の課題

 ウエアラブルデバイスを使うと、決済のプロセスを向上でき、利便性が高まる。しかし、違和感なくスムーズに利用できるようにするという面と、お金の利用について賢明な判断を下すために必要な情報を漏れなく提供するという面のバランスも重要だとMoody氏は言う。

 「スムーズに利用できるようにする一方で、決済のプロセスを利用者に理解してもらうことも必要であり、そのバランスを図る必要がある。現在人々は、特に意識することなく支出を行っている。違和感がなくスムーズに利用できることは、金銭を使っているという実感から遠ざかることにもなる」

 Moody氏が例に挙げたのは、インターネット配車サービスを展開する米Uberだ。同社は最近、「ピーク料金」の支払いを利用者に承諾してもらったうえで配車の要求を受け付けるように変更した。この承諾が追加されたのは、Uberがこれまで、サービスをスムーズに利用できるようにしすぎたからだとMoody氏は言う。利用者はピーク時でもごく簡単に配車を依頼できるようになっていて、高額な料金が後からのしかかることがあった。

 使いやすさの向上と、関連する情報の提供という両面のバランスを図ることは、消費者の保護になり、サービス事業者と利用者の間の信頼構築につながる。「その信頼を破ったら、後で信頼を取り戻すのはかなり難しい」とMoody氏は言う。

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