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ITシステムの複雑化を抑えるには(中)

2015/09/02

Howard Baldwin Computerworld

 テクノロジーは常に、複雑な状態とシンプルな状態を行きつ戻りつする運命にある――これは、有史以来の(あるいは少なくとも、パソコンの登場以来の)金言である。

前回から続く)

 eコマース、決済、マーケティングに関する小売業者向けソリューションを手がける米Digital RiverのCIO、Christopher Rence氏は、「プラットフォーム、ツール、働き手が多種多様であることから複雑さが生じる」と話す。Rence氏自身、その複雑さは身に染みている。過去4年間で3回の買収を経験したほか、同社が1994年以降に重ねてきた20回の買収に関して、その後の状況を目のあたりにしてきたからだ。

 「当社が買収した企業の中には、ノーブランドのハードウエアしか持っていない所もあった。資産価値がないハードウエアだったが、多くの処理を担っていた」とRence氏は振り返る。同氏は、ゲートウェイ経由でSaaSソリューションにデータを戦略的に移行することにしたが、その下準備として、こうした内製のシステムが行っている処理を完全に洗い出す必要があったという。「文書化されていない情報を理解しなくてはならない部分もあった。統合用のスクリプトを最初に作成したプログラマーと膝を突き合わせて、再利用性や再現性を確保できる業界標準のプロセスやAPIに対応するよう依頼しなくてはならなかった」

 (もちろん、複雑さがすべて悪というわけではない。全社的に導入する高度なシステムは、本質的に複雑にならざるを得ない。)

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