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一般企業のCIO、シリコンバレー企業に対抗して学生を確保するための策は(前)

2015/10/14

Clint Boulton CIO

 米Textronで世界全体のCIOを2013年から務めているDiane Schwarz氏は、母校の米ノートルダム大学を先日訪れた。だが、懐かしい思い出をたどるための訪問ではない。Textronの未来を拓くための訪問だ。

 Textronは、ヘリコプターのエンジンからゴルフカートまで、さまざまなものを製造している年商140億ドルの企業である。Schwarz氏が母校を訪れたのは、コンピューター科学をはじめとする重要分野で採用の候補となり得る学生との関係を構築することが目的だ。

 Schwarz氏は、ノートルダム大学がある米インディアナ州サウスベンドに3日間滞在し、同大学の学内企業説明会に参加して、Textronが就職先としてふさわしいことを学生たちに説いた。同氏はCIO.comに次のように話している。「学生の採用時期になると、我々は総力戦で臨み、大学との関係構築を図って、人材のパイプラインの拡充を進めている。コンピューター科学専攻の学生にとって、企業のIT部門で働くという選択肢は、シリコンバレーで働くのと同じくらいやりがいがあるのだということを学生たちに納得してもらうために、私が出向いて説明する必要がある」

 米Facebookや米Googleのような大手から、米Box、米Uber Technologies、米Airbnbといった企業まで、大小さまざまなインターネット関連企業が学生の注目を一心に集めている現在にあっては、Schwarz氏のような取り組みは重要だ。特に、引く手あまたのSTEM(科学/技術/工学/数学)分野の学生に関してはそれが言える。ネット関連企業に就職すれば、自動運転車から、最先端の予測分析プロジェクトまで、あらゆる仕事に従事できる可能性がある。企業のIT部門のような煩雑な管理体制とは比較的縁遠く、イノベーションに関与できる魅力もある。それだけに、一般のグローバル企業にとっては人材の確保が難しい。だからこそ、創業から92年を数えるTextronのような旧来の企業としては、米国の大学の有望な人材を早い段階でターゲットにすることが絶対不可欠だ。

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