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一般企業のCIO、シリコンバレー企業に対抗して学生を確保するための策は(後)

2015/10/16

Clint Boulton CIO

 米Textronで世界全体のCIOを2013年から務めているDiane Schwarz氏は、母校の米ノートルダム大学を先日訪れた。だが、懐かしい思い出をたどるための訪問ではない。Textronの未来を拓くための訪問だ。

前回から続く)

 米Gartnerで人材管理に関する分野を担当しているアナリストのLily Mok氏は、こうした取り組みに賛意を示す。テクノロジー企業に匹敵するレベルとしてIT部門が一目置かれているわけではない旧来の企業は、STEM分野の学生と早い段階で関係を育み、対話を続けていくことが重要だとMok氏は言う。「人材獲得競争は熾烈だ。適切な人材がそろっていて、新しい技術分野を扱った適切な履修課程を持つよい学校にあたるとなると、そうした学生は引く手あまただ。自社のブランドをきちんと確立したいのであれば、自社の業界でデジタル技術をどのように活用しているのかを知ってもらった方がよい」

実際のデータをコースワークに提供

 Textronはその一環として、大学教授と協力してコースワークを発展させる取り組みを行っている。今秋、ノートルダム大学のSAP Predictive Analyticsのクラスを支援するために、Schwarz氏は、Textronで世界全体のERP(統合基幹業務システム)とビジネスインテリジェンスのディレクターを務めるMatthew Cordner氏に対し、社内の実際のデータの一部をこのクラスのために提供するよう指示を出した。製品の発送を統合してコストを削減するプロジェクトの中で生成したデータである。現実のデータを提供することは、大学の幹部との良好な関係を促進することになるし、学生には、Textronが手がけているアナリティクス・プロジェクトの一端を垣間見てもらうことができる。

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