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IT資格の取りすぎがキャリア開発の妨げに?(上)

2015/11/16

Bruce Harpham CIO

 我々の経済では、専門化はとてつもなく大きな価値がある。専門化のメリットに関するアダム・スミスの経済理論は、その正しさが幾度となく証明されてきた。だが、過ぎたるは及ばざるが如し、ということはないのだろうか。その点は、ITプロフェッショナルとITリーダーが考えておくべき重要な問題だ。

 ITの専門化とは、どの程度の範囲に広がっているのだろうか。いくつかのデータから考えてみよう。

  • 業種別の専門化:2007~2009年の景気後退以降、医療分野に専門を変えたITプロフェッショナルが多くいる。医療分野では、患者ケアの向上や法令遵守を目的としたテクノロジーの導入が急速に進んでいるからだ。米IT系人材紹介会社Modisの2015年の調査によると、テクノロジー人材へのニーズが特に大きいと予想される分野には、医療と教育がある。また、専門化を促しているもう1つの要素としては、ニッチな市場や製品に焦点を当てた新興企業が増えているという点もある。
  • IT資格:ITプロフェッショナル向けの認定資格は100種類以上ある。その中には、PMP(Project Management Professional)、Microsoft認定資格、ISACA認定資格、Cisco技術者認定、Oracle認定資格など、人気の高い資格もある。例えばOracleは、自社製品に関する認定資格を30以上用意していることは注目に値する。
  • ITの職種:IT分野のメジャーな職種は労働市場に何十とある。地位の上下を反映した職種(例えば「開発者」と「上級開発者」、「ソフトウエアエンジニア1」と「ソフトウエアエンジニア2」)もあれば、技術的な専門分野を表した職種(例えば「インフラマネージャー」「Java開発者」)もある。

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