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IT資格の取りすぎがキャリア開発の妨げに?(中)

2015/11/18

Bruce Harpham CIO

 我々の経済では、専門化はとてつもなく大きな価値がある。専門化のメリットに関するアダム・スミスの経済理論は、その正しさが幾度となく証明されてきた。だが、過ぎたるは及ばざるが如し、ということはないのだろうか。その点は、ITプロフェッショナルとITリーダーが考えておくべき重要な問題だ。

前回から続く)

専門化の対象によっては給料がある程度アップ

 人材紹介会社は、テクノロジー人材やニーズの高いスキルについて独自の視点を持っている。毎年大勢の候補者と接触し、どのスキルに価値があるかを特定できるからだ。米人材紹介会社Robert Halfの「2016 Salary Guide for Technology Professionals」によると、現在の米国でニーズが高く、特に価値があるスキルには、例えば次のようなものがある。

  • Microsoft SQL Serverのデータベースのスキル:給料が10%増
  • Javaの開発スキル:給料が9%増
  • Microsoft SharePointのスキル:給料が9%増
  • Ciscoのネットワーク管理のスキル:給料が9%増
  • 仮想化のスキル:給料が8%増

 もちろん、給料の増加幅は、地域や業種によっても差がある。だが、上に挙げた例からは、その傾向に明確なパターンが見て取れる。すなわち、特定の企業(例えばCiscoやMicrosoft)の一連のテクノロジーに精通することは、報酬の支えを確立する優れた方法の1つだということだ。もう1つ注目に値するのは、CiscoもMicrosoftも、長い歴史を持つ大企業であり、全米各地の企業に強固な顧客基盤があることだ。両社より小規模な企業が出している同様の製品やサービスに精通したとしても、価値にはつながらないかもしれない。採用する会社側が、その専門性を理解したり活用したりできないだろうからだ。

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