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IT資格の取りすぎがキャリア開発の妨げに?(下)

2015/11/20

Bruce Harpham CIO

 我々の経済では、専門化はとてつもなく大きな価値がある。専門化のメリットに関するアダム・スミスの経済理論は、その正しさが幾度となく証明されてきた。だが、過ぎたるは及ばざるが如し、ということはないのだろうか。その点は、ITプロフェッショナルとITリーダーが考えておくべき重要な問題だ。

前回から続く)

管理職を目指すうえでの専門化とは

 自分のキャリアが進むべき道は管理職だという決断を下す人は多い。ITプロフェッショナルにとっては、管理職の道に進むことは、新たな挑戦と不安をもたらす。幸い、管理職や指導者のキャリアで成功に至るための道筋は数多くある。管理職へと駒を進め、会社の出世階段を上っていくことを目指すのであれば、まずは次のようなスキルと経験を構築していくとよい。

  • 顧客重視の姿勢を強める:マネジメントの大家Peter F. Drucker氏の言葉に、「ビジネスの目的は顧客を創造し維持することだ」というものがある。管理職の道に進まんとするのであれば、顧客満足が重要だ。それには、優れた問いを立て、顧客がテクノロジーで解決しようとしているビジネス上の問題を理解しようと努めることである。
  • 好奇心を磨く:映画プロデューサー、Brian Grazer氏の著書に、『A Curious Mind: The Secret to a Bigger Life』というものがある(Charles Fishman氏と共著)。Grazer氏は、さまざまな分野の人と好奇心に満ちた会話を実践することで、キャリアを大きく広げていった。エンターテインメント業界で収めた成功の多くは、そうした会話から受けたインスピレーションのおかげだという。

 対人スキルを高めることは、満足度を高め、職を維持確保するための優れた方法の1つである。Thomas L. Friedman氏は、著書『フラット化する世界(The World Is Flat:A Brief History of the Twenty-first Century)』の中で次のように指摘している。

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