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OpenFlow、岐路に立つ?(上)

2016/02/01

Ethan Banks Network World

 OpenFlowは岐路に立っているように思える。見方によっては、そのことを意外に感じる人もいるかもしれない。そして、そこから1つの疑問がわいてくる。果たしてOpenFlowは、長い目で見た時に、SDNの中で果たすべき重要な役割があるのかどうかという疑問だ。

 その疑問への答えは、OpenFlowの実際の役割は何なのかを理解することから見えてくる。OpenFlowとは、ネットワーク機器のフォワーディングテーブルをプログラミングするための手段にすぎない。それ以上でもそれ以下でもなく、OpenFlowは単なる手段だ。とはいえ、決して見くびってはいけない。便利で強力な手段である。OpenFlowで注目すべきは、次のような特長だ。

 ・OpenFlowは、ベンダー固有のハードウエアを抽象化して隠蔽した標準インタフェースを提供する。OpenFlowプロトコルを操るコントローラーは、OpenFlowをサポートした機器を制御できなくてはならない。

 ・OpenFlowは、ネットワークを一元的に制御する手段を提供する。

 ・OpenFlowは、「例外処理」を簡単に実現する手段を提供する。通常の最適経路で伝送できないイレギュラーなトラフィックフローの処理だ。

 OpenFlowの利用に関して最新の状況に通じている人は、OpenFlowは厳密には標準化されていないという点をきっと指摘すると思う。OpenFlowを拡張して機能を追加しているベンダーもあるという意味でだ。実際そのとおりである。しかし、ベンダー各社(米Big Switch Networks、NEC、VMwareなど)は、こうした拡張機能を標準のOpenFlowに取り込むべく、ONFと協力しているという点も指摘しておきたい。このやり方は、過去に他のベンダーが標準規格に対して独自の拡張を施した手法に似ている。だが、OpenFlowに関しては、業界に亀裂が入る事態は起きそうにない。OpenFlowを利用しているベンダーは、業界内で他社との協調路線を目指している。

翻訳:内山卓則=ニューズフロント

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