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OpenFlow、岐路に立つ?(下)

2016/02/05

Ethan Banks Network World

 OpenFlowは岐路に立っているように思える。見方によっては、そのことを意外に感じる人もいるかもしれない。そして、そこから1つの疑問がわいてくる。果たしてOpenFlowは、長い目で見た時に、SDNの中で果たすべき重要な役割があるのかどうかという疑問だ。

前回から続く)

 ONFのワーキンググループの1つが、Forwarding Abstractions Working Group(FAWG)だ。FAWGは、ハードウエア抽象化レイヤー(Hardware Abstraction Layer:HAL)の開発者がチップでOpenFlowを実装しやすくなるよう、OpenFlowの機能を規定する方法の策定に取り組んでいる。

 FAWGが取り組んでいる中心的な対象の1つが「テーブル・タイプ・パターン」(Table Type Patterns:TTP)だ。FAWGのCurt Beckmann議長は、TTPについて次のように説明している。「TTPを(オプションで)利用することで、2つの点が明確になる。1つは、所定のコンテキストでどのフォワーディング機能を使用するかという点、もう1つは、その機能をOpenFlowでどのように制御できるかという点だ」

 つまりTTPは、OpenFlowの複雑な指令を受け入れやすくするための下地作りということになる。バージョン1.0より後のOpenFlowで次第に厄介になっていた部分だ。

 FAWGからも分かるように、ONFは、OpenFlowの複雑な機能も利用しやすくなるように業界と協力して作業を進めている。こうした協力には時間がかかっているものの、早い段階で得られた成果もある。

 例えば、イーサネット向けチップの代表的企業の1社である米Broadcomは2014年12月、「次世代のオープンスイッチ・パイプライン仕様」とのうたい文句で、「OF-DPA(OpenFlow Data Plane Abstraction) 2.0」を発表した。OF-DPA 2.0は、TTPのほか、OpenFlow 1.3.1が持つ豊富な機能に対応している。このように、OpenFlowは、アプリケーションの複雑なニーズを明確に規定できる高機能なネットワーク制御の手段として簡単に使えるようになっており、その部分で進展が見られる。

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