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ブロックチェーンがビジネスにもたらす破壊的変化(下)

2016/09/30

Thor Olavsrud CIO

 ブロックチェーンは、モバイルやクラウドと同じように、従来のビジネスを根底から覆す破壊的変化をもたらそうとしている。2009年に「Bitcoin」の当初のソースコードで初めて実装された技術だが、期待どおりの前途が待っているとしたら、その破壊的変化が及ぶ対象は、金融機関にとどまらない。

前回から続く)

従量課金の次の一歩

 クラウドの影響で、販売数や個数に基づく価格モデルから、利用量に基づく従量課金モデルへと移行を始めた企業は、既に数多くある。IoTもその流れを土台にしているようだ。そこへさらに、ブロックチェーン技術が加わることで、従量課金モデルへの移行がいっそう加速すると、Ernst & Youngで通信/メディア/テクノロジー担当のグローバルリーダーを務めるGreg Cudahy氏は言う。

 「従量課金がビジネスプロセスに破壊的変化をもたらすことは明白だ。いずれは、例えば半導体企業ですら、チップのコストに基づいて収入を得るのではなく、処理能力を利用した頻度と分量に基づいて、顧客に課す料金を変えることになるかもしれない」

 同時に、ブロックチェーンは、会計や法令遵守に対する企業の取り組み方を根底から覆す可能性を秘めている。税務コンプライアンスにかかる費用を抑えたり、脱税の抑止や排除につながったりするほか、企業の情報がこれまで以上に公の目にさらされることになる。

 「現在では、収益を上げたことを立証して、その収益に応じた税金を適切に支払うというプロセスは、過去にさかのぼって行っている。だが、ブロックチェーン技術では、それをリアルタイムでオープンかつ透過的に行うことが可能になるかもしれない」と、Ernst & Youngで税務サービスに関するグローバルテクノロジー部門のリーダーを務めるChanning Flynn氏は言う。

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