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2016年の米大統領選でTwitterが果たした大きな役割(前)

2016/11/21

Matt Kapko CIO

 Trump候補の躍進と、現在の政治の舞台におけるTwitterの存在感は、切っても切れない関係にある。「Twitterは今年、Donald Trump氏のおかげで新たな段階に達した」と、米ウィスコンシン大学マディソン校で政治学を専門とするBarry Burden教授は言う。Trump氏のツイートは、無作法だったり、いわくありげだったり、攻撃的だったりなど、選挙戦の標準的な規範から外れている時もあったものの、そうした場合も含めて、同氏が型破りな投稿で積極的に利用したTwitterは、選挙戦全体を通して、ニュースの種になる日が多かったとBurden氏は話す。

 Twitterはリアルタイム性があり、また簡潔さに重きを置いていることから、短く印象的な発言を生み出す能力に長けた政治家やアドバイザーには特に適している。そう話すのは、南イリノイ大学エドワーズビル校で政治学を専門とするLaurie Rice准教授だ。「またTwitterは、候補者や陣営側と有権者との双方向コミュニケーションの手段としても有益だ。候補者や陣営側は、投稿したメッセージがどのような反応を受けているかをリアルタイムで測定できる。有権者は自らの見解を簡単に投稿できる。陣営側は、選挙戦全体を通じて徐々に変化する有権者の見方を追跡し、対応することができる」

 今では、政治的なメッセージの伝達は、大なり小なりソーシャルメディアに合わせたものとなっており、コンサルタントは候補者の政策を打ち出すためにTwitterを大きく活用している。そう話すのは、米ボストンのエマーソン大学でコミュニケーション学を専門とするVincent Raynauld助教授だ。戦挙戦のブランド戦略と合致する形で、Twitter上で自らの意見をシンプルな言い回しでありのままに投稿するという点で、Trump氏は特に巧みだと同助教授は言う。「Trump氏のツイートを読むと、同氏の声が聞こえてくる気がする。一方、Clinton氏のTwitterアカウントでツイートを読んでも、陣営のスタッフが投稿したのが丸わかりだ。Trump氏のツイートは、1つ1つがどれも、ある程度までは本人の口から出たものだという感じがする。これには、人々を大きく納得させる価値がある」

翻訳:内山卓則=ニューズフロント

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