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時代はアンビエントコンピューティングへ(前)

2019/01/22

Mike Elgan Computerworld

 「アンビエントコンピューティング(ambient computing)」が話題になっている。実際、話の種は多い。だが、話題に上る一方で混乱も見られる。アンビエントコンピューティングの定義や仕組み、用途について、人々の認識は一致していない。そこで、この混沌としている概念をはっきりさせようというのが、今回の記事の趣旨だ。

アンビエントコンピューティングが現実へ

Credit: Amazon

 そもそも、アンビエントコンピューティングとは、具体的なテクノロジーや製品を指す言葉ではない。

 これが例えば「インターネットコンピューティング」や「ワイヤレスコンピューティング」であれば、話の対象に含まれる技術、プロトコル、規格、デバイスは明確である。

 アンビエントコンピューティングはこれらとは違い、具体的ではない。しかし、ビジネスや物事の進め方が大きく変わり、ひいては人類の文化が大きく変わることに結びつくのは間違いない。

 シリコンバレーの未来志向の企業は、「アンビエント」というバズワードに既に便乗しつつある。

 スマートフォン「Essential Phone」で知られるAndy Rubin氏の米Essentialは、OSに「Ambient OS」という名前を付けた(同社は成功を収められなかった)。

 韓国Samsung Electronicsは、スマートホーム関連の取り組みに「Project Ambience」という名前を付けた(ただしこれは、ホームオートメーションの聞こえをよくしているにすぎない)。

 Brad Sams氏の近著「Beneath a Surface」によると、米Microsoftはアンビエントコンピューティング用のデバイスの開発を進めている。ユーザーの存在を検知して、適切に反応できるデバイスだという。

 このデバイスはSurfaceブランドで登場し、スマートフォンの不便を解消するものだが、それ自体はスマートフォンではないとのことだ(うわさによると、Microsoftは、会議室の電話会議装置に代わるCortanaベースのスピーカーの開発に取り組んでおり、これがアンビエントコンピューティングのデバイスだとの見方もある)。

 真相はいずれ明らかになるはずだ。

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