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確かなコアバリューに支えられたIT企業5社の事例(後)

2017/02/09

Sarah K. White CIO

 スタートアップから大企業へと成長するには、決してぶれることなく一途に進んでいくことが必要だ。そのように前進するための根本的指針は、企業のミッションステートメントに見いだせることが多い。ミッションステートメントは、一般には投資家向けや社員向けという色彩が濃いが、自分がひいきにしている企業が何に価値を置いているかを知りたかったら、ミッションステートメントを見てみるとよく分かる。

前回から続く)

Adobe Systems

 米Adobe Systemsの設立は1982年だ。だからといって、同社が昔ながらの大企業的思考にとらわれているわけではない。実際、Adobeが最近確立したコアバリューの1つが、ダイバーシティとインクルージョンへの飽くなき追求だ。多様性のある社員の採用に熱心なだけではない。米人権擁護団体Human Rights Campaignの企業平等指数(CEI:Corporate Equality Index)でAdobeは100点満点を獲得し、LGBT(同性愛者、両性愛者、トランスジェンダー)に適した勤務先を選出したリスト「Best Places to Work for LGBT Equality」に名を連ねた。Adobeは、LGBTの社員に対する差別がない職場環境を確立しているほか、そうした社員も対象となる医療保障給付やドメスティックパートナー手当を用意している。

 2016年7月にAdobeは、ダイバーシティと給与差に関するデータも発表した。その中には、同社で男性が1ドルの報酬を得る時に女性が得る報酬が99セントであることや、白人社員と非白人社員との間に報酬格差が一切ないとの報告がある。同社は報酬の平等性について今後も常に注視していく姿勢を示している。顧客/従業員エクスペリエンス担当エグゼクティブバイスプレジデントのDonna Morris氏は、「報酬を決める際に性別や人種を勘案することがあってはならない」と話している。

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