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時代を飾った12のパスワード(後)

2019/02/15

Phil Johnson CSO

Sher

 英BBCのテレビドラマ「Sherlock(シャーロック)」のシーズン2(2012年)の第1話「A Scandal in Belgravia(ベルグレービアの醜聞)」で、シャーロックは携帯電話のロックを解除する4文字のパスコードの解読に挑む。王室関係者にとって不名誉な写真が入っている携帯で、パスコードは「I AM ____ LOCKED」を埋める4文字だ。そして、シャーロックは最終的に、このコードが「SHER」であることを突き止めた。携帯の持ち主の女性が自分に気があると考え、「I AM SHER LOCKED」というパスコードを見抜いたのだった。分かってしまえば単純なパスコードだった。

Parc

 1972年、設立間もないパロアルト研究所(PARC:Palo Alto Research Center)で、Xeroxのエンジニアが「Multiple Access Xerox Computer(MAXC)」というコンピューターを作った。これは、DECのメインフレームのタイムシェアリング機「PDP-10」のクローンだった(DECがXeroxにPDP-10を売ろうとしなかったからだ)。MAXCは、現在のインターネットの原型の1つであるARPANETに接続され、ゲストユーザーがARPANET経由でMAXCにログインできた。この時使うのが、ゲストアカウントと、「parc」というパスワードだった(パスワードは時々切り替えがあり、「maxc」の場合もあった)。このマシンを作ったXeroxのエンジニアたちは、非常に頭が良くて先見性もあったが、創造性はなかったのが分かる。

(了)

翻訳:内山卓則=ニューズフロント
記事原文(英語)はこちら

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