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CRMとERP、企業はどちらをどう使うべきか(中)

2018/02/28

David Taber CIO

 ERPで一番上のレベルに位置するのが最適化だ。複数の工場にわたる生産の調整、倉庫と流通、生産の計画および順位付けによる収益の最大化と制約の最小化、サプライチェーンのパフォーマンス向上、リバースロジスティクス(いわゆる返品)、複数通貨のキャッシュポジションのヘッジなどである。もちろん、膨大なアナリティクスや意思決定支援も含まれる。

 こうした一連の機能を支えるために、ERPシステムには、数百から、場合によっては数千のテーブルがある。通常、テーブルの列数は非常に少なく、複数のレベルの子を持つ。BLOB(Binary Large Object)型を使うことはまずない。

 ERPシステムが極致の域に達し、顧客について全方位的に把握できたとしても、ERPシステム自体には、顧客関係についての詳細情報はあまりない。そちらはCRMシステムに収まっている。包括的な連携やデータウエアハウスの取り組みを行わなければ、顧客についての全方位的な把握はバランスの取れたものにならない(もちろん、独SAPや米Oracleは、「財務管理、ERP、CRMをすべて当社製品でそろえれば連携など必要ない」と主張するだろう。単一ベンダーに依存するこうした方法は、ベンダー側にとっては最善のソリューションだが、利用する企業の側にとってはそれほどではない)。

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