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量子コンピューティング、企業のCIOは今から検討を(後)

2018/03/01

Clint Boulton CIO

 かつては絵に描いた餅のように思われていた量子コンピューティングだが、古典的なコンピューティングモデルでは手に負えなかった課題や、機械学習、最適化、検索に取り組むための手段として、台頭のきざしを見せつつある。企業の最高情報責任者(CIO)は、量子コンピューティングについて今のうちに検討を始めておかないと、ライバルの後塵を拝する恐れがあると米Gartnerは言う。

前回から続く)

量子コンピューターの速度

 1つの到達点としてさかんに追求されているのが、量子コンピューターの計算能力が現在最速のスーパーコンピューターよりも優れていることを示す「量子超越性」の実証だ。一般的な認識では、量子超越性は50量子ビットで示せるものとされている。しかし、量子ビットの数が増えるほど、コヒーレンスの維持は難しくなる。量子コンピューティングのパフォーマンスは、つまるところ量子エラーの抑制にかかっているとBrisse氏は言う。

 「量子ビットの重ね合わせと量子もつれをどれだけ長く維持できるかが肝心だ。そこが本当の指標になる」。真の量子超越性に到達し、システムがコヒーレンスを十分に維持して量子が本領を発揮できるようになるのは、1~2年先だと同氏は見る。

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