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アプリ構築の時短を後押しするローコード開発とは(後)

2018/04/19

Clint Boulton CIO

 企業各社は、デジタル時代の中で競争力を高めるべく、従来のソフトウエア開発手法に代えてアジャイルやDevOpsを取り入れつつあり、短いサイクルでソフトウエアの開発や継続的更新を進められるようにしている。しかし、アプリケーション開発の高速化を後押しするために最高情報責任者(CIO)が使える選択肢はほかにも数多くある。その1つが「ローコード開発(low-code development)」だ。名前が示すとおり、最小限のコーディングでアプリケーションを開発できる。

前回から続く)

保険会社のサービス向上

 生命保険会社John Hancockのバイスプレジデントでテクノロジー統括責任者のLen van Greuning氏によると、同社のITチームは、複数のシステムで扱っていた顧客データを統合して、マスターデータ管理の大規模なクリーンアップを行いやすくしたうえで、運用を米Salesforce.comに移行した。さらに、ローコード開発の活用を開始し、デジタルトランスフォーメーションに顧客中心主義を取り入れた。

 van Greuning氏は、データとサイバーセキュリティに関して、プラットフォームで定義済みのモデルを利用して、開発者ではない人が環境を構成できるようにしながら、できるだけ標準の状態を維持している。例えば、同社のコールセンターで利用している画面のワークフローでは、Salsforce.comの顧客データをスタッフが簡単に取り込んでアクセスできる。また、顧客が保険金請求書をスキャンしてSalesforce.comにアップロードできるようなデジタルサービスも開発し、以前は顧客が受領書をFAXで送る必要があった部分を自動化した。

 ローコード開発の手法を使うことにより、事業部門が利用したい新規アプリケーションを開発者が迅速にまとめ上げてプロトタイピングすることも可能だとvan Greuning氏は言う。

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