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CIOからビジネスリーダーへの道(前)

2019/05/08

Michael Connory CIO Australia

 米Gartnerの「2018 CEO Survey」によると、企業の最高経営責任者(CEO)のうち、最高情報責任者(CIO)に別のCスイート(最高○○責任者)の役職を1つか2つは任せられると考えている割合は46%、大半の役職を任せられると考えている割合は19%だった。そして、そのような動きはまさに起きつつある。

Credit: Getty Images

 問題は、CIO本人がこうした役職に就きたいと思っているかどうか、そして、その職務を果たせると思っているかどうかだ。幸い、これは実際に可能である。

 CEOの座に至るまでの従来の道筋を一変させているのが、デジタル時代の新世代のCIOだ。かつては、最高財務責任者(CFO)や最高執行責任者(COO)、あるいは損益責任を持つゼネラルマネージャー以外には閉ざされているようにも思えた扉が、今や開かれつつある。

 現代のデジタルビジネスがもたらすチャンスと脅威に企業が対処していくためには、CIOならではの見識が欠かせない。起業家的な推進力、イノベーションへの執念、テクノロジーに裏打ちされた戦略的思考、組織横断的なオペレーション能力を併せ持つリーダーが必要だ。

 筆者が最近話をしたオーストラリアのある小売企業のCEOは、5年前にCIOとしてその会社に加わった人だった。CIO時代にはオンライン事業とデジタル事業の再生を先頭に立って進め、会社の未来を再構築するにはこれが最も強力な戦略的手段だという確信を得た。その少し後に、CEOの座が突然空位となった時点で、この人物は絶好の立場にあり、Cスイートのリーダーの1人として、CEOへの就任にふさわしいという信用を確立していた。

 変化は突然やって来る。準備は常に整えておかなくてはならない。いざ扉が開いた時に一歩を踏み出せる態勢ができているだろうか。

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