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気候変動が保険会社にもたらすリスク、IoTで緩和するには(上)

2017/05/08

Thor Olavsrud CIO

 気候変動の経済的リスクにさらされるという面で、保険会社は最前線にいる。そのリスクを緩和するうえで、IoTが重要な構成要素の1つとなりつつある。

 米非営利団体Ceresが2016年10月に発表したレポート「Insurer Climate Risk Disclosure Survey Report & Scorecard:2016 Findings & Recommendations」の前書きで、ワシントン州保険監督官のMike Kreidler氏と、カリフォルニア州保険監督官のDave Jones氏は次のように述べている。「保険会社は、過去の損失記録に基づいて査定を進め、保険料を設定する。人間が予測できない気象の頻度はますます高まっている。天候パターンが変化し、被害の深刻さと範囲が拡大していることが、前代未聞の損失をもたらす災害につながっている。ハリケーンSandy、ミズーリ州ジョプリンを襲った巨大竜巻、ワシントン州オソで発生した地すべり、西部の州で起きた記録的地すべりのような事象では、過去のデータはあてにならない。2016年だけでも、米連邦緊急事態管理庁(FEMA)に報告された大規模災害宣言は、8月末の時点で31件に上る」

 保険会社は、これまでもずっと、データを基にして動く企業だった。データを理解し、データに基づいて判断を下すことが、保険会社の中核事業の基盤だった。しかし、気候パターンが変化する中では、過去のデータに基づく予測は信頼性が揺らぎつつある。

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