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気候変動が保険会社にもたらすリスク、IoTで緩和するには(中)

2017/05/10

Thor Olavsrud CIO

 気候変動の経済的リスクにさらされるという面で、保険会社は最前線にいる。そのリスクを緩和するうえで、IoTが重要な構成要素の1つとなりつつある。

前回から続く)

IoTは保険会社をどう変えるか

 保険会社にとっては、新たな形でのデータ収集やサービス提供という面でもIoTは役立つ。だが、あるいはそれ以上に重要なのは、保険会社がIoTを活用してビジネスモデルを一変できる可能性があることと、新たな形の顧客獲得が可能になることだとMeagher氏は言う。

 最も基本的な部分で言うと、IoTセンサーがあれば、凍結した水道管の破裂や水漏れを検知し、水道の供給を止めて、家の所有者に通知できる。あるいは、ドライヤーから出ている煙を洗面所の煙探知器が検知して、スイッチを切ることができる(ドライヤーは家庭の主要な火災原因の1つだ)。あるいは、突発的な雹(ひょう)嵐が進む経路を予測し、該当する地域の人に向けて、屋根のある場所に車を入れるよう警告するようなサービスを実現できる。

 「我々の認識では、IoTが極めて破壊的な変化をもたらしそうだということを保険会社は理解しつつある」とMeagher氏は言う。「保険会社よりも優れたデータを持つ者、もっとインテリジェントな情報を持つ者がいたら、そちらの方が優位性のある保険料を設定できる。従来のモデルよりも優れたデータにアクセスできるという理由で、一部の大物企業(例えばGoogleやAmazon)が保険業界に殴り込みをかけることを決めたとしたら、自分たちは困った立場になるということを、保険会社は認識しつつある」

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