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FacebookのAIアシスタント開発、果たして信用してよいか(後)

2019/05/23

Mike Elgan Computerworld

 今後Facebookは、強力なAIアシスタントを持つことになるだろう。同社はかなり前からその開発に取り組んでいる。Facebookのアシスタントが、ファイアウォールで防御された会社の中や社員の自宅にいずれ入り込んでいくことは必然的である。だが、果たしてそれは適切なことだろうか。

前回から続く)

この話にはまだ続きがある。

Credit: Pete Linforth / The Digital Artist

 Facebookは弁明の1つとして、ユーザーがメールのパスワードを入力しないでおくことも可能だと説明し、代わりにメールか電話番号での本人確認もできるとしている。だが、その方法を選べるのは、「Need help?」というボタンを押した場合に限られる。ダークパターンのデザインの明白な事例だ。

 そして、その電話番号もまた悪用されている。Facebookは、2段階認証のためという名目で入力させた電話番号を、ユーザーの許可なく広告のターゲティングに使っていたことが、昨年明らかになった。

 Facebookのスキャンダルの数々に共通するテーマの1つは、個人データの扱いがぞんざいだということだ。

 Facebookはこの3月、数億人のFacebookユーザーと数万人のInstagramユーザーのパスワードを、膨大な数のFacebook社員がアクセス可能な社内サーバーに、長年にわたって平文で保存していたと発表した。しかも、4月中旬になって同社は、その発表記事をひっそりと訂正し、該当するInstagramユーザーの数は「数万」ではなく「数百万」だったと説明した。具体的に何百万なのかは明らかにしていない。

 また、同じく4月には、Facebookアプリを開発するサードパーティー企業2社が、莫大な数のFacebookユーザーのデータを、Amazon Web Services(AWS)のクラウドサーバー上に、誰でもダウンロード可能な形式で保存していたとの報道が出た。このデータには、ユーザーのパスワードやアクティビティなどの情報が含まれていた。

Facebookは不誠実か

 米NBC Newsの4月の報道によると、FacebookのMark Zuckerberg最高経営責任者(CEO)は、味方企業に報酬を、競合企業に痛手を与えるために、Facebookユーザーのデータを交渉材料として使っていた。同氏をはじめとする経営幹部は、ユーザーデータを販売する計画を長年にわたって協議していたという。この報道からは、ユーザーのプライバシー保護に対するFacebookの表向きの説明が、社内での実際の行動と食い違っていることが分かる。

 またFacebookは、アカウントを利用解除したユーザーに対してもトラッキングを続けていることが、この4月に報じられた。同社のデータポリシーには、この行為についての言及はない。

 さらに、ユーザー当人が提供したことがない情報(シャドープロファイル)を保持していることや、Facebookからログアウトした後のユーザーもトラッキングの対象にしていることが、以前の報道で明らかになっている。おまけに、ユーザー登録をしたことがない人をも追跡している。

 Facebookの不誠実な文化が表れている違反行為は、昨年のものだけでも、このコラムでは言及しきれないほど数が多い。

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