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FacebookのAIアシスタント開発、果たして信用してよいか(後)

2019/05/23

Mike Elgan Computerworld

仮想アシスタントには信用が必要

 スマートスピーカーやスマートディスプレイが搭載する仮想アシスタントの世界で、信用がいかに大きな役割を果たすのかをはっきりさせておくことは重要だ。

 もちろんスマートフォンにもマイクはあるが、その使用はモバイルOSのベンダーが厳格に統制している。不正使用があったとしても、ベンダーの内部チームや、不正行為の発見に心血を注いでいるセキュリティ研究者に見つかって、停止させられる可能性が高い。

 Amazon、Google、Facebookが直接販売するスマートデバイスは「ブラックボックス」であり、センサーの乱用を止めることを旨とする中間組織がない。

 こうしたデバイスが搭載しているマイクがどのような条件や状況下で稼働するのかや、録音がどう扱われるのか、そのデータがどのように処理されたり使われたりするのかを知ることは不可能に近い。

 しかもこれは、現在のテクノロジーではなく、これからのテクノロジーについての話だ。今後10年のうちに、Facebookのような企業が、何百万台ものマイクで拾った音声を来る日も来る日も録音し、そのデータを処理して、プライバシーなどお構いなしの、巨大で有意義な情報データベースを構築することが可能になるはずだ。

 AIアシスタントのユーザーインタフェース革命が到来しつつある。その結果、あらゆる場所にマイクが配置される。

 だからこそ、この革命にFacebookが関与することには、皆がそろってノーを突きつける必要がある。何といっても、ユーザーに対するプライバシー侵害を繰り返している企業なのだ。好意的に見ても不注意な、悪く見れば犯罪とも言える悪質な侵害だ。

 Facebookは信用できない。その一言に尽きる。

(了)

翻訳:内山卓則=ニューズフロント
記事原文(英語)はこちら

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