TOPクラウド > クラウドのリスク緩和に役立つ7つのヒント(下)

クラウド

クラウドのリスク緩和に役立つ7つのヒント(下)

2018/06/15

Bruce Harpham CIO

クラウドを避けることのリスクをリスク緩和戦略の観点で再考する

 クラウドに関して考慮すべきリスクはハッキングやセキュリティだけではない。取り残されることへのリスクもある。

 KPMGで米国のサイバーセキュリティサービス担当リーダーを務めるTony Buffomante氏は言う。「当社の顧客企業のうち、成長途上にある企業にとって、クラウド変革やクラウドサービスへの追求が今一つ積極さに欠けることは、非常に大きなビジネスリスクの1つだ。クラウドは、単なる新しいテクノロジーではない。多くの業界でビジネスやオペレーションにパラダイムシフトをもたらしている。ビジネスの俊敏性と競争力を高める変革がクラウドのキモだ」

 それに、データセンターを自前で立ち上げたり、ソフトウエアやインフラをすべてオンプレミスで構築したりという予算や意向を持つ企業は少ない。ITの能力が比較的限られている企業にとっては、大手クラウド事業者のリスクマネジメント能力は有益かもしれない。

 カナダACLのKeith Cerny最高技術責任者(CTO)は次のように説明している。「当社の経験としては、米Amazon.com、米Microsoft、米Googleといった大規模クラウド事業者がセキュアなIT環境を実現する能力に比べたら、オンプレミスや独自のデータセンターの構成は実にちっぽけだ。クラウドを避けることは、当社のビジネスに重大なリスクをもたらすと強く感じている。我々の経験からすると、優れた設計のクラウド環境は、セキュリティ、プライバシー、可用性に関する当社の要件を、他の手段では達成できないほどの水準で満たすことができる。我々は、2016年に本社を移転した際、ビジネスにダウンタイムが生じないことに大きなメリットを感じた。社員はクラウドサービスを使ってリモートで作業でき、シームレスな移行を実現できた」

(了)

翻訳:内山卓則=ニューズフロント
記事原文(英語)はこちら

↑ページ先頭へ