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Facebookの物理セキュリティ、責任者に聞く(後)

2018/06/21

Terena Bell CSO

大都市のオフィスの難しさ

 メンロパークの警備は、ニューヨークやシンガポールといった大都市でセールスチームやマーケティングチームが仕事をしているオフィスの警備に比べれば楽だ。Lovrien氏の説明によると、メンロパークは、エンパイアステートビルを横に倒して置いたのに匹敵する大きさがある。社屋の周辺の土地も同社が所有し、その一部は今後の施設拡張で利用する予定になっている。スペースに余裕があることから、本社周辺で不審な動きがないかどうかという警備も可能だ。

 一方、大都市にあるFacebookのオフィスは、周囲数キロメートルに何もないという環境ではない。「オフィスは街の中心部になくてはならない」とLovrien氏は説明する。周囲は混み合っている。例えば、ニューヨークのオフィスは、東43番通りとマディソン街の交わる場所にある。グランドセントラル駅から1ブロック足らずだ。また、シンガポールのオフィスは1階にある。周辺で活動の統制や警備を行うことは不可能だ。

 これが難題であることはLovrien氏も認めるが、「おかげで、型にはまらない新たな発想が生み出せる」と話す。例えば、ロンドンのオフィスでは、階段の配置空間を活用した建築設計を取り入れている。天井の形状と組み合わせて、オフィスをつなぐ階段でオープンな感じを出しつつ、侵入者の俊敏な動きを食い止める物理的な障壁の役割も果たしている。

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