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コンピューターサイエンスの学位を無視すべき10の理由(中)

2018/08/29

CIO

 コンピューターサイエンスの学位が悪いということではない。我々の多くが解決を必要としている問題には合致しそうにないということである。ここからは、コンピューターサイエンスの学位を無視した方がよいかもしれない理由について、網羅的ではないが、挙げていくことにする。

前回から続く)

学術的な言語はめったに使われない

 学術界がスノビズムを育んだり、深遠な解決策への偏愛を生んだりすることは、驚くに値しない。これはどの学問分野でも起きる。以前、マサチューセッツ工科大学卒のある人に、好きな言語を尋ねたところ、絶対知らない言語だと得意げに言われた。もう少しせっついてみて、ようやく教えてもらえたその言語の名前は、CLUだった。確かに筆者が知らない言語だった。

 言語に魅せられた人々が素晴らしいアイデアを生み出すことはたくさんある。だが、時にはそうしたアイデアが混乱を生じさせることもある。チームメンバーの1人が奇妙な機能を気に入って、コードベースに取り入れ始めたら、他のメンバーも全員がそれを学ばなくてはいけなくなる。同じことを皆がしたら、フルスピードで動き始めるまでにかなりの時間がかかる。

 だから米Googleは、Go言語を開発する時に邪道を選んだ。Goの開発者は、この言語は構造体を極力減らし、できる限り短時間でシンプルに学べる言語であるべきだと主張した。このシンプルさが皆にとってプラスになった。その核心を誰もがよく知っていたからだ。

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