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デザイン思考をCIOが生かすための秘策は(上)

2017/08/28

Clint Boulton CIO

 デジタルトランスフォーメーションを成功させるための重要な要素の1つとして、デザイン思考が浮上しつつある。だが、デザイン思考とは何なのだろうか。そして、先進的な最高情報責任者(CIO)たちは、事業価値を高めるために、デザイン思考のパワーをどのように生かしているのだろうか。

 デザイン思考とは、プロダクト開発のアプローチの1つで、ビジネス面と技術面のニーズを結び付けて、人々が必要とするものを実現するという考え方である。そう話すのは、米Accentureのマーケティング部門、Accenture Interactiveが2013年に買収した英デザインコンサルティング企業Fjordでマネージングディレクターを務めるShelley Evenson氏だ。デザイン思考の核心は、人間の体験(エクスペリエンス)を取り入れることだ。例えば、顧客の意見を取り込むテクノロジー開発手法を用いて、新しいプロダクトやサービスを生み出していく。

 こうしたイノベーションの理念は、ソフトウエアベンダー発で近年広まったもので、製品やサービスのデジタル化を目指す旧来の企業でも広がりつつある。人間中心設計としても知られるデザイン思考は、今や企業のIT戦略で重要な要素になったとの声がCIOからも聞かれる。

 米ネット証券会社TD AmeritradeのCIO、Vijay Sankaran氏は、「デザイン思考は圧倒的だ」と話す。同社にとってデザイン思考は、ロボアドバイザーやチャットボットなど、営業収益を増やすための顧客対応用テクノロジーを追求するうえで欠かせない手段になった。同社がアジャイルソフトウエア開発の手法へと進む中、開発中のアプリケーションの顧客体験を視覚化するうえで、デザイン思考はSankaran氏のチームにとって助けとなってきた。

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