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データマイニングとは何か(下)

2017/09/29

Bob Violino InfoWorld

 プライバシーの観点では、人々が何をしたか、何を買ったか、どのサイトを見たかといった情報をマイニングしようとすると、あまりに多くの情報を収集しているとして、その企業への懸念が高まる可能性がある。このことは、技術的な実装方法だけでなく、ビジネス戦略やリスク特性にも影響を及ぼす。

 各個人を徹底的に追跡することの倫理面に加えて、データの収集方法、個人を識別する方法、共有方法についての法的要件もある。特によく知られているのは、米国の医療保険の相互運用性と説明責任に関する法律(HIPAA法)や、欧州連合(EU)の一般データ保護規則(GDPR)だ。

 データマイニングでは、例えばデータの集約とその後の意味づけなど、最初の準備作業そのものを通じて、データの秘密性を損なう恐れのある情報やパターンが明らかになり得る。したがって、無意識のうちに倫理的な懸念や法的要件に抵触することも考えられる。

 また、データマイニングでは、データの盗難、改ざん、不正アクセスなどを防ぐために、途中の一つひとつのステップでデータ保護が必要だ。セキュリティ手段には、暗号化、アクセス制御、ネットワークのセキュリティ機構などがある。

データマイニングは重要な差別化要因

 こうした課題もあるとはいえ、収集している情報や利用可能な情報のすべてから価値を得ようとしている数多くの企業にとって、データマイニングはIT戦略に欠かせない要素となっている。予測分析、AI、機械学習など、関連技術の進化が続く中、この動きが加速するのは間違いない。

(了)

翻訳:内山卓則=ニューズフロント
記事原文(英語)はこちら

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