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CMMIの成熟度レベル、それぞれの内容は(前)

2018/10/02

Sarah K. White CIO

 能力成熟度モデル統合(CMMI:Capability Maturity Model Integration)は、企業や組織の開発プロセスの成熟度を評価するためのモデルだ。もともとは、政府機関の請負業者の開発プロセスを客観的に評価することなどを狙いとして、米国防総省の関与のもとで策定された。

 CMMIでは、レベル1~5の5段階でプロセスの成熟度を測定する。CMMIの要件に照らしてプロセスを測定することは、それぞれのレベルを段階的に達成していくための指針となり、測定可能で信頼性が高い正式なソフトウエア開発プロセスを確立していくことにつながる。

 最上位のレベル5の成熟度に達した企業や組織は、確立された開発プロセスを継続的に改善している状態にある。CMMIのフレームワークは、プロセスの構築、実装、保守の円滑な指針となり、組織を最上位レベルへと導く。レベル5の最適化状態を維持するには、下位のレベルが強固な土台となる。CMMIをベストプラクティスの指針として、どのプロセスも初期段階から始まり、少しずつ進化して、成熟度の最終レベルへと到達する。

 CMMIのそれぞれの成熟度レベルについて、概略を見ていこう。

レベル1:初期

 レベル1は、安定性に欠ける状況であるのが普通だ。組織は極めて受け身的で、火消しに追われている。プロセスは一般に場当たり的で、特定の個人頼みで何とか物事が回っている。プロセスは新しくて文書化されていないことが多く、確実には反復できない。今後反復していくことを予定するプロセスは、ここが出発点だ。ここから、問題点を一通り解決し、手順を確立していくことになる。

 どの企業も、新しい開発プロセスの確立はこの初期段階から始まる。実際にプロセスを反復してみると(あるいは反復しようとすると)、対処が必要な障壁、調整が必要な項目、追跡が必要な指標など、予期していなかった要素が見つかる。試行錯誤を通じて改善の指針を得ることで、上位のレベルへと自然に近づいていく。

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