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モバイルの未来を考える正しい問いの立て方は(前)

2017/10/31

Thornton May Computerworld

テクノロジーと目的に関する問い

 3億5000万台のパソコンが5年ごとに買い換えられる時代が終わり、約40億台のスマートフォンが2年ごとに買い換えられる時代へと変わった。これまで大きな注目が注がれてきたのは、今後のデバイスがどのような様相になるかを見極めることだった。スマートフォンは、我々の私生活を操作する万能リモコンとしての野心的な第一歩から発展し、デジタル化された存在全体のオペレーティングシステムを取り仕切るデバイスへと姿を変えるのだろうか。今後はスマートフォンさえ買えば事足りるのだろうか。それとも、ウエアラブルデバイスや埋め込み式デバイスの大波が来て、スマートフォンは駆逐されていくのだろうか。現在の多デバイスの様相に代わって、IoTに対応したユビキタスコンピューティングの世界となり、サービスにアクセスする時には、デバイス不要の音声コマンド1つで済んだり、アルゴリズムによる自動処理で片付いたりするようになるのだろうか。

 これらは、市場調査アナリスト、プロダクトデザイナー、ベンチャーキャピタリスト、証券コンサルタントらが意識を向けがちな問いだ。

 現在のような加速度的なテクノロジーイノベーションに直面した時に社会学者らが抱く見方はまた異なる。すなわち、こうしたデバイスは全体の方向性としてどういう目的があるのだろうか。モバイルテクノロジーの利用によってどのような成果が実現されるのだろうか。こうしたモバイルテクノロジーは、人間を解放して、人間ならではの個人の潜在能力を開花させようとしているのだろうか。そういった問いだ。

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