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バグ発見イベントで報奨金獲得に挑むハッカーの思いは(上)

2018/12/03

George Nott Computerworld Australia

 ある金曜日の午後、オーストラリアのシドニー中心部にある高層ビルの13階。現代風の洗練されたコワーキングスペースに、30人ほどの若者が集まっている。バースツールやソファー、リクライニングチェアなど、席は満杯だ。リクライニングチェアは見かけによらず座り心地が悪い。

Credit: Nasdaq

 一同はほとんどが20代。全体の4分の3ほどが男性、残りが女性だ。男性はひげを生やしている人が多い。ほぼ全員が、Tシャツにジーパン、スニーカーという格好で、ノートパソコンの画面に向かい、作業に没頭している。

 一見、都会のスタートアップ企業のオフィスのようにも見える光景だが、ここにいるのは社員たちではない。世界5大陸から集まった精鋭たちだ。今夜は、シドニーの最高級レストランでディナーの後、近くにある5つ星のウェスティンホテルに宿泊する。

 このコワーキングスペースは、米Bugcrowdの主催により豪Atlassianが初めて実施したバグつぶしイベント「Bug Bash」の舞台だ。いわゆるホワイトハッカーを30人ほど集めて、この金曜日から週末にかけて、コードに潜むバグを発見してもらう。参加者たちにとってバグ探しはお手の物だ。

 参加者の渡航費や滞在費はすべてAtlassianが持つが、支出はそれだけではない。Atlassianにとってこのイベントの成否を左右する要素の1つが、バグ発見者に支払う報奨金の額だ。今回は、期間中に発見者が受け取る報奨金は11万ドルに及ぶ。

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