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デジタルディスラプションで投資を拡大、CIOとしての取り組みは(中)

2017/12/20

Clint Boulton CIO

起業家への「逆ピッチ」で問題を説明

 米Northwestern Mutualでデジタルイノベーションの責任者を務めるKarl Gouverneur氏は、2006年に同社に加わって以来、イノベーションを追求するための「シリコンバレーサファリ」と呼ぶ取り組みを進めてきた。ベンチャーキャピタリストの主催で、“婚活パーティー”のように多数のスタートアップと顔合わせをしてきたほか、ハッカソンやデモデイを開催し、また、同社の社内ベンチャーキャピタルやインキュベーターとも力を合わせて、新しいテクノロジーの育成を促してきた。そして現在は、比較的新しい形のイノベーションを追求している。デジタルの手腕の強化に大きく適合するイノベーションだと同氏は言う。

 2017年11月には「Reverse Pitch」というイベントを開催した。Northwestern Mutualが抱えるビジネス上の課題のうち、既存のベンダーが解決できていないものについて、起業家たちに向けたピッチ(プレゼンテーション)で知ってもらうというもの。例えば、調達の契約プロセスの自動化、紹介のミスマッチの軽減、フィナンシャルアドバイザーのソーシャルメディアアカウントを使った見込み客見極めの自動化といった課題がある。課題に取り組むチームとして選ばれると、最大8万5000ドルのシード資金を獲得し、同社の幹部やネットワークによる指導も受けられるほか、ミルウォーキー中心部にある同社本社に作業スペースが用意される。参加を希望するチームのピッチの応募期限は12月10日だ。

 このピッチがシリーズAの出資につながっていくのが理想だ。「成長が可能で10倍のリターンにつながり得るような、存続可能な企業になるのが成果だ。広がりと奥行きがあり、市場にフィットし、未来への道筋が見えるプロダクトを求めている」とGouverneur氏は言う。

翻訳:内山卓則=ニューズフロント

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