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安全性、平行性、実用性を兼ね備えた言語Rustとは(中)

2019/01/09

Serdar Yegulalp InfoWorld

 Rustが意図するのは、高速で、安全で、ある程度簡単にプログラムを作成できる言語だ。そして、単なる物珍しい言語や、ランキングで選外に終わるような言語ではなく、広く利用される言語を目指している。

前回から続く)

Rustは柔軟

Credit: IDG

 Rustは、もし必要があれば、多少は危険を冒したコーディングもできる。C/C++風にポインタの参照先を利用するといった、メモリーの直接操作が必要な場合に、安全性の適用を部分的に停止できる。ここで肝心なのは、あくまで「部分的」な停止だという点だ。メモリーの安全性に関するRustの働きを完全に無効化することはできない。危険な処理を行う場合でも、一般的なユースケースでシートベルトを外す必要はほとんどない。つまり最終的には、デフォルトでも従来より安全なソフトウエアとなる。

Rustは使いやすい

 安全性や完全性に関する機能がRustにいくらあっても、使われなければ意味がない。そこで、Rustの開発チームやコミュニティは、新たに使う人にとっての利便性や取っつきやすさを極力高めるよう取り組んでいる。

 バイナリを生成するために必要なものは、すべてRustのパッケージに標準で入っている。gccなどの外部コンパイラが必要になるのは、Rustのエコシステム以外のコンポーネントをコンパイルする場合のみだ(例えばC言語のライブラリをソースからコンパイルする場合など)。また、Windowsユーザーも二級市民の扱いではない。ツールチェーンの機能はLinuxやmacOSと同等だ。

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