(2)ポイントの申し込み
利用者は20年7月以降に、利用したいキャッシュレス決済サービスを1つ選んで申し込みます。この際に、利用するキャッシュレス決済サービスにおけるIDとマイキーIDとの対応付け(ID連携)が行われます。
マイナポイントの申し込み方法としては、マイナポイントの申し込みサイトにおいてキャッシュレス決済に使うICカードのカード番号を入力した上で、マイナンバーカードを読み込んでID連携を行う方法(図3)のほか、決済アプリからマイナンバーカードを読み込んでID連携を行う方法(図4)も想定されています。
マイナポイントが利用できるキャッシュレス決済サービスは、20年5月29日時点で116サービスが登録済みで、今後も追加が予定されています(表1)。先行したキャッシュレス・ポイント還元事業と同様に、電子マネー、QRコード決済、クレジットカード、デビットカードといった決済サービスが利用できます。ただし、マイナポイント事業はキャッシュレス・ポイント還元事業とは別事業なので、決済サービス事業者は、それぞれの事業で登録が必要です。
決済サービスの分類 | 具体的なサービス例 |
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電子マネー | 楽天Edy、Suica等交通系ICカード、nanaco、WAON等 |
QRコード決済 | PayPay、楽天ペイ、d払い、LINE Pay、au PAY等 |
クレジットカード | 楽天カード、VISAカード、イオンカード、エポスカード等 |
デビットカード | イオン銀行CASH+DEBITカード |
マイナポイントの利便性を高め、利用を促進するためには、多くのキャッシュレス決済サービスがマイナポイントに対応する必要があるだけでなく、より多くの店舗が多様なキャッシュレス決済サービスに対応する必要もあります。しかし、現状では多種多様な決済サービスが乱立しており、各店舗が個別に決済サービス事業者と契約するのは多大な負担となります。
そこで、総務省と業界団体である一般社団法人キャッシュレス推進協議会は、QRコードの規格を「JPQR」として統一し、契約の窓口も一本化しています(図5)。店舗提示型では、店舗側はステッカーなどでQRコードを掲示して客にスマートフォンで読み取ってもらうだけで済むため、決済端末を導入する手間やコストがかかりません。
