注8)VDI
Virtual Desktop Infrastructureの略。端末仮想化の一方式。
報告 働き方改革で全職員にLTE内蔵PCを配備
市原 敬氏
神奈川県 総務局 ICT推進部 情報システム課長

 神奈川県の市原敬情報システム課長は、働き方改革を支えるICT環境整備について、遠隔地の職員とのコラボレーションデモを交え報告した。

 現在は、LGWAN接続系に共通利用端末1万3000台を配置し、個人番号利用事務系に税務用端末1000台、さらにインターネット接続用にタブレット2200台を利用している。セグメント間の通信には、仮想ブラウザかVDI注8)を用いる。「強固なセキュリティを確立したが、セグメント間のファイル交換、Web閲覧、添付ファイルの取り扱いが煩雑になり、職員から不満の声が上がっている」(市原氏)。

 一方、知事が旗を振る働き方改革推進本部がワークライフバランスやいきいきと働ける職場環境づくりを目標に掲げ、ICT推進本部も柔軟で新しい働き方や県民サービス向上を目指してICT環境整備に取り組んでいる。

 「両方針に沿って、全職員にLTE内蔵モバイルPCを配備し、コミュニケーションアプリを導入する計画を進めている」(市原氏)。PCはリース終了時に順次入れ替え、2021年までに1万2600台を導入。タブレットは廃止する。新端末は、10.1型タッチパネルで775グラムの2in1型と、940グラムで13.3型画面のノート型。「前者を机上で使う際は、21.5型液晶やキーボード、マウスを外付けする」(市原氏)。

 2018年度中には「ユニファイド・コミュニケーション・ツールを導入し、リアルタイムでのコミュニケーションを促進する」(市原氏)。在席状況を確認できるプレゼンス機能やチャット、ビデオ通話など、テレワークやモバイルワークにも活用できる環境を全職員に整備する。ネットワーク構成も見直し、全端末をLGWAN接続系に配置する。インターネット接続系には仮想ブラウザかVDIでアクセスし、個人番号系は有線LAN接続でのVDI利用に限定する。全端末に2要素認証を導入し、庁外からもモバイル閉域網を介してLGWAN接続系とインターネット接続系を安全に利用できるようにする。