MORINOSUKE KAWAGUCHI 超万物開闢図譜(ちょうばんぶつかいびゃくずふ)

構想20年。あらゆるモノを比較し、価値を高める共通項を見つけ出す。構想20年。あらゆるモノを比較し、価値を高める共通項を見つけ出す。

構想20年、ようやくカタチに。
未来学者・川口盛之助が、
世界と日本のあらゆる商品を分析し、
わかったこと。

日本が極めるべき「高付加価値のモノづくり」。万物の価値を俯瞰すると、それは中途半端に留まっている。付加価値を最大化するために、まだまだ、やるべきことがたっぷり残されている。

独自の商品を開発し、作り方やブランディングにも知恵を凝らして商品価値に変える。あらゆる商売の基本は、創意工夫の成果を商品の価格に反映させることです。扱う商品がハードウエアなら、付加価値は重量単価に数値化されることになります。豚肉であっても鋼材であっても、半導体メモリーでも人工衛星でも、重さのある商品に込められた価値は、究極的にはキロ単価に還元され、これに出荷総重量を乗じると市場規模になるわけです。

同じ1000億円市場の摂取物でも、バナナや玄米などのカロリー源と最先端の抗体医薬では単価と出荷量がそれぞれ8桁分(数億倍相当)違います。道路や壁を舗装するアスファルトや漆喰はキロ数十円台の構造材ですが、その上に塗る塗料となると1桁高くてキロ数百円台、印刷インクなら2桁、肌に塗るファンデーションだと3桁、その上に描く口紅やアイライナーでは4桁分(数万倍相当)にも価値は凝縮されるのです。一方、単価上昇と反比例するように出荷量が減るので、市場規模はいずれも同程度に収まります。

電気製品の場合、床に置く洗濯機のキロ1000円台から始まって、デスクトップパソコンは1桁アップ、持ち歩くスマホでは2桁高くなり、ウエアラブルなワイヤレスイヤホンになると3桁、そして体内に埋め込むペースメーカーになると4桁も高いキロ1000万円台にまで価値は凝縮されます。ここに挙げた摂取物、構造材、電気製品の事例を通して見えてくる価値アップの共通項は、人の心身の要所に近づくほどに人工物の価値密度が高まっていくという経験則です。

本書では国内に流通する2400余りの商品を、キロ単価と出荷量のXY軸で示す座標図に展開して比較評価しました。1個0.1㎎以下の電子部品から総重量100万トンを超えるダムまでを含む、星雲のように散らばるプロット群から、特定の共通因子を持つモノに注目して星座のように線でつなぎ合わせていくと、価値アップのための示唆が浮かび上がってきます。30のカテゴリーに分類した図を試行錯誤することで抽出した業界ごとに特有の200の示唆を、さらに業界横断の示唆へと紡ぐことで、大きく普遍的な10の価値アップの法則へと集約しています。「調味料の単価を高めるための示唆を合金開発に生かすとどうなるか」「ロマネコンティの価値とパワードスーツの価値の高め方の共通項は何か」。座標図を用いることで、このような全くの異業種の先人たちが創意工夫を凝らしてきた道のりを縦横無尽に展開して思考実験を楽しむことができるのです。イノベーションにロジックが近づくための唯一の方法はアナロジーの横展開です。より遠い業界からの一見場違いで頓珍漢な示唆ほど、うまく横展開できた時のインパクトはより大きくなることでしょう。

また、本書では、付加価値レベルごとの国別シェアから各国の得意領域や日本の置かれた立場が移りゆく様子も分析しています。モノづくりから情報やサービス分野にシフトすることがトレンドとなっていますが、万物の価値を俯瞰してみると日本が極めるべきはずの高付加価値のモノづくりが不完全燃焼にとどまっている様子が見えてきます。脱モノづくり時代の処し方についてあれこれ悩む前に、肝心のモノの価値自体を最大化できておらず、まだまだやるべきことがたっぷり残されているのです。本書はあらゆるモノ商材に関わる方々のために制作しました。モノに与え得る価値を本質からしみじみと考え直すための思考の場を提供します。御社の新たなビジネス展開を考える際の強力な武器となることでしょう。

超万物開闢図譜(ちょうばんぶつかいびゃくずふ)

川口盛之助

川口 盛之助(かわぐち もりのすけ)

盛之助代表取締役社長。慶應義塾大学工学部卒、米イリノイ大学修士課程修了。アーサー・D・リトルでアソシエート・ディレクターを務めた後に株式会社盛之助を設立。国内のみならずアジアや中東の政府機関からの招聘を受け、各種コンサルティングを行う。著書に『メガトレンド 世界の終わりと始まり』、『世界が絶賛する「メイド・バイ・ジャパン」』、『日本人も知らなかった日本の国力(ソフトパワー)』など。

2400種類のモノの価値密度を分析評価し、付加価値アップの法則を提示する。2400種類のモノの価値密度を分析評価し、付加価値アップの法則を提示する。

『超万物開闢図譜』は「重量単価」という切り口で、世界と日本のあらゆる商品を分析し、付加価値アップの法則を明らかにしたレポートです。創意工夫の成果が反映されればされるほど価値の密度が高まり、重量単価は上がるはずです。そこで農林水産物、医薬品、エネルギー源、有機系組成物、電子材料、金属、不織布、産業機器、モビリティー、コンピューター、家電品、医療用機器、電子部品、巨大建造物、嗜好品、超高級品など、30テーマに分類した約2400種類のモノの重量単価を比較評価しました。幅広い分野・領域のモノの価値を見比べることで、付加価値アップのメカニズムが明らかになります。未来学者の川口盛之助氏が、事業・商品開発に役立つように分かりやすく解説するとともに、付加価値アップのための「200の示唆」、「10大法則」、「3つの動機」を提示。日本のモノづくりの進むべき道筋を考察します。

重量1kg当たりの価格(キロ単価)と
総出荷重量。
この2つの視点であらゆるモノを分析、
約80点のグラフ(座標図)に
まとめ、事業・商品開発に役立つように
分かりやすく解説します。

全ての価値を1つの図に

全ての価値を1つの図に

約2400種類のモノの価値をドットで示しています。価値のイメージを湧きやすくするため、5つの代表的素材(ダイヤモンド、金、銀、銅、鉄)や代表的製品約30点を抜き出し、ラベリングしてあります。業界横断の視点でプロット群を見ていくことで、付加価値アップのための示唆が浮かび上がってきます。


テーマ別の全体像

農林水産物から構造材料、機器・装置類、超高級品まで約2400種類のモノを30テーマに分類。テーマごとに価値の全体像を示し、付加価値アップのメカニズムを解説します。

各章の総覧


各テーマを系統に分類

各テーマを複数の系統に分類。各系統の価値を評価し、特徴を分析する中で、モノの価値を最大化するポイントを洞察します。

各テーマを系統に分類


各章の総覧

「摂取物」「構造材料・素形材」「装置・機器」の大きなくくりで価値の全体像を総括します。様々な分野・領域の価値を俯瞰しながら、付加価値の成り立ちや異分野との関係性を解説します。

各章の総覧

各分野の
価格帯別商品リスト

30テーマの代表的な商品をリストアップ、「10の価格指標物」と対比させて、重量価格帯別に整理しました。これにより、重量単価の位置関係をひと目で確認することができます。

各分野の価格帯別商品リスト

付加価値アップの
ための10大法則

価値を分析する中で積み上がった「付加価値アップのための200の示唆」を提示。さらに業界を横断する共通項をくくり出し、「付加価値アップのための10大法則」にまとめ、価値の本質を解説します。

付加価値アップのための10大法則

日本企業の位置付け
(メジャーとニッチ)

付加価値レベルごとの国別シェアから、各国の得意領域や日本の置かれた立場を分析。日本が極めるべき「高付加価値のモノづくり」が中途半端に留まっている実態を明らかにします。

日本企業の位置付け(メジャーとニッチ)

約700のモノの価値を一望できる
巨大ポスター〈A0判〉

巨大ポスター〈A0判〉遠目には星雲のようにも見えるこの図は、市場に流通する万物の量と質を表現したものです。ここには様々な業界の先人たちが創意工夫を市場価値に変えてきた足跡が凝縮されています。レポート『超万物開闢図譜』で集計したハードウエア商品から約700件をピックアップし、両対数軸の上で国内における年間出荷重量と重量単価の関係をプロットしました。そのうち、名称を書き込んだプロットは450件ほど。それぞれのプロットには「肉」「野菜」「健康素材」「医薬品」「プラスチック」「電子材料」「医療用機器」「コンピューター」などの分類ごとに、別々の形状と色を用いています。少し離れた場所から星雲の全体を見渡せば、プロットの密集・分散が生み出す濃淡の度合いを把握することが可能です。濃淡を眺めながら個別のプロットの位置を確認することで、それぞれの商品が取り扱われているエリアをつかめます。さらに詳細に各プロットの位置付けを把握するためのツールが、右上の別枠に色分けして示したゾーンです。「キロ単価:数十円/年間出荷重量:数千万トン」と最も右下の位置にある「燃料メジャーフィールド」から、「キロ単価:数千万円/年間出荷重量:数十kg~1トン」と最も左上の位置にある「インプラントデバイス」まで23の特徴的なゾーンを用意しました。俯瞰した視点で全く異なる業種の商品を比較することで、普段は考えもしなかった自社商材に与えうる新たな価値創出のための道筋が見えてくるでしょう。
巨大ポスター〈A0判〉

「超万物開闢図譜」の構成

本 編

分野別付加価値アップのメカニズムを約400ページで解説

図表版紙面サンプル

30テーマに分類した約2400種類のモノのキロ単価と生産量を調査し、各分野における付加価値アップのメカニズムを解説します。異業種の常識や知恵を、自社商品に当てはめることで、新たな価値創造のヒントが見えてきます。

図表編

あらゆるモノの価値密度を分析評価した約180点の図版

図表版紙面サンプル

縦軸は商品の「キロ単価」(11桁)、横軸は「1年間の総出荷重量」(12桁)のグラフ(座標図)です。全てを同じスケールで表現しているため、異なるテーマのグラフも直感的に比較できます。本編と併せてお読みください。

A0判ポスター

A0判ポスターサンプル

約700のモノの価値を一望できる巨大ポスター〈A0判〉約700のモノの価値を一望できる巨大ポスター〈A0判〉

目次

超万物開闢図譜(ちょうばんぶつかいびゃくずふ)

2400種類のモノの価値密度を分析評価し、
付加価値アップの法則を提示する。

超万物開闢図譜(ちょうばんぶつかいびゃくずふ)

著者:川口 盛之助
2021年3月17日発行
レポート:A3変型判、584ページ
書籍付属ポスター:A0判
価格:○書籍のみ:800,000円+税
 
※本商品にオンラインサービスはありません。
発行:日経BP

未来学者・川口盛之助著、「未来予測」の決定版レポート

「メガトレンド」シリーズ

専門家の意見を寄せ集めた未来予測は、分野ごとに矛盾し、総体として一つの未来像を描き出すことができません。この問題を解決する最適な方法は、未来予測に関わるすべての情報の把握と分析、構造化を一人の人間で完結させることでしょう。足掛け10年に及ぶ時間を費やし、この難作業に挑んだのが未来学者・川口盛之助著の「メガトレンド」シリーズです。

メガトレンド 2019-2028〈全産業編〉

10年後までの変化を読み切り、戦略策定の基礎となる
社会と全産業の未来像を提示する。

メガトレンド2019-2028
全産業編

未来に関連する厖大な文献や統計データを人・社会・技術のライフサイクルの視点で分析し、これから起きる劇的な変化を「56のメガトレンド」としてまとめています。各分野の課題と打ち手を提示しながら、全産業分野の変化と未来像を描き出す、「未来予測の決定版」レポートです。

メガトレンド 2020-2029〈ICT融合新産業編〉

ICTが引き起こす既存産業の融合、そして新たな産業の誕生。10の産業の10年後の姿を描き出す。

メガトレンド2020-2029
ICT融合新産業編

ICTによって変わる産業群の10年後の姿を展望します。社会や産業を変えるメガトレンドを抽出し、ICTがもたらす新たな社会構造を予測します。その社会構造の上で起きる既存産業同士の融合、新産業の誕生、そしてICT産業自身の変化を描き出します。

メガトレンド 2020-2029〈自動車・エネルギー編〉

自動車・エネルギー産業に影響を与えるメガトレンドを抽出し、「100年に一度の大変革」の先を読む。

メガトレンド2020-2029
自動車・エネルギー編

自動車・エネルギー産業にフォーカスし、「これから10年間に何が起きるか」を予測します。日本の超高齢化、グローバル化など、産業に影響を与えるメガトレンドを抽出、クルマの知能化、新興国への市場シフト、パワートレーン革新などの大変化を描きます。