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米国政府のR&D(研究開発)投資はざっと13兆円と日本のそれのほぼ10倍、その5割近くを国防総省が支出しています。国防総省はゲームを一変するテクノロジーになる可能性が少しでもあるなら突拍子もない新分野にも投資します。「世界最大のR&D投資」が向かう先を知ることは企業にとっても欠かせません。民間では取り組めない未来のテクノロジーに資金が投じられ、ゲームチェンジを引き起こし、ビジネスを大きく変えてきた実績があるからです。本レポートは米国国防総省の投資先を中心に、研究段階ではあるが世界を変え得るテクノロジーの動向を調査し、既存産業へ与えるインパクトと新規産業の創出の可能性を展望します。
ゲームチェンジングテクノロジーは世界を一変させる。米国、特にDARPA(国防高等研究所計画局)が重視している研究領域や研究プロジェクトを中心に展望し、あわせて中国、欧州、ロシア等における主要な開発プロジェクトを概観する。注目すべき技術を10の分野に分類、個々のプロジェクトの目標や概要、技術課題、実現した場合の既存産業へのインパクトを解説する。
米国国防総省が力を入れているテーマの一つが「オートノミー(自律)」である。空中・宇宙から海上・地上まであらゆる領域で人手に頼らず自律的に動ける機器とそれらを支援するソフトウエアの研究開発に取り組んでいる。
正規軍が戦場で戦うだけではなく、見えない軍が市街地、そしてサイバー空間でも戦う「ハイブリッド戦」の時代に入っている。サイバー戦や電子戦にかかわる攻撃/防御テクノロジーの研究開発に国防総省は投資している。
DARPAをはじめとする米国の研究機関は量子センシング、量子コンピューティング、量子通信に積極投資している。これに対し中国は今後10年間のうちに量子コンピューティングの分野で米国を上回るという国家目標を掲げる。米中の苛烈な競争の狭間で、日本もその研究開発に国家を挙げて取り組む姿勢を示している。
サイバー戦・電子戦が激しくなる時代においても兵士の重要性は変わらない。強い兵士を養成するため、人間を超人化するテクノロジーへの研究開発が活発である。脳や肉体を直接強化すると同時に疾病対策への取り組みも進む。
妨害電波でGPS(Global Positioning Systems)が使えない状況や、水中や地下などGPSが機能しない場所で位置を知り、移動し、攻撃するためのGPS代替テクノロジーが研究されている。地下における活動を可能にすることは民間にとっても重要である。
製造業はデジタル技術や人工知能(AI)を活用した新たな第4次革命へと進もうとしている。AIなどを使って設計、個々の部品や全体の設計に関するデータをクラウドにアップロードし、3Dプリンンター用のデータに変換すれば世界中どこでも生産が可能になる。このようなダイレクト製造が進めば、特定の拠点で生産されたハードウエアを輸送する必要はなくなり、クラウドを介したデータ交換だけで取引が行われるようになる。
半導体は安全保障のカギである。米国は量子/光電子デバイスに目を配りつつ、半導体分野のブレークスルー型研究に投資している。その対象として自由電子レーザー、高エネルギーレーザー地域防衛システム、次世代高出力電磁力、レーザーガンなどがある。
マテリアル(材料・素材)におけるナノテクノロジーが進化しつつある。耐弾性と防護能力強化と軽量化のためにカーボンナノファイバーをさらに進化させたナノ・コンポジット技術が登場。各種バッテリー(充電、蓄電)材料などエネルギー分野にも応用が進んでいる。
小型化・無人化・静音化がしやすい電動航空機、中でも電動垂直離着陸機(eVTOL)について民間と軍事の双方で開発競争が進んでいる。空飛ぶタクシーが実現すれば民間ビジネスに多大なインパクトを与える。世界各国の電動航空機の開発状況を展望する。
ゲームを変える可能性があるテクノロジーが組み合わさって「プラットフォーム」になる。その研究開発動向についても展望する。「極超音速」で移動するプラットフォームを実現するため、エンジンや耐熱材などの構成要素も含めて各国が研究開発を進めている。
軍事目的のテクノロジーが民間に広がりイノベーションを引き起こす。第2章~第11章のテクノロジーが、自動車、電機・電子/機械、農林水産、化学、資源・エネルギー、ヘルスケア、ライフサイエンス、通信、小売・物流、金融の各産業に与える影響を予測する。
各国の軍事R&D戦略を見極めると民間のR&Dへの示唆が得られる。DARPAはAI(人工知能)の研究を牽引し、さらに自動運転、小型衛星の迅速打ち上げ、GPSが使えない地下におけるロボット行動へのチャレンジを公募。米国に対峙する中国の軍事R&D戦略も展望する。
ロッキード・マーチン、ノースロップ・グラマン、ゼネラル・アトミックス、レイセオン、BAEシステムズ、キネティック、チャールズ・スターク・ドレイパー研究所、ジョン・ホプキンス大学応用物理学研究所など、主要な企業と研究所の事業内容を概観する。
「世界最大のR&D投資」 が向かう先
既存産業へ与えるインパクトと
新産業創出の可能性を展望
ゲームチェンジング
テクノロジーの未来
2020-2029
■ 監修・著者:生天目 章(防衛大学校名誉教授)
■ 著者:井上 孝司(テクニカルライター)、村田和美(元陸上自衛隊通信保全監査隊長)、高橋 克彦(K.企画代表)、岩城 征昭(帝国繊維技術顧問)、園田 展人(EYアドバイザリー・アンド・コンサルティング アソシエートパートナー、早稲田大学 客員教授)、目黒 文子(EYアドバイザリー・アンド・コンサルティング マネジャー、早稲田大学 招聘研究員)
■ 2020年3月31日発行
■ レポート:A4判、584ページ
■ 書籍とオンラインサービスのセット:本体675,000円+税
※ 本商品のオンラインサービスはレポート本文のテキスト検索のみの提供となります。図表は検索・閲覧できません。
■ 書籍のみ:本体450,000円+税
■ 発行:日経BP
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出典:テクノロジー・ロードマップ2020-2029 全産業編
出典:エンターテインメント・ビジネスの未来 2020-2029
出典:医療・健康ビジネスの未来2019-2028
出典:未来市場2019-2028
出典:ロボットの未来2019-2028
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