グリーンイノベーション
2050年のカーボンニュートラルに向けて世界的に気候変動対策が進展、再生可能エネルギー由来の水素へのニーズが顕在化する。2030年の再生可能エネルギーによる電源構成目標は36~38%、洋上風力の主電源化に期待がかかる。多彩な用途で次世代太陽電池の市場ニーズが高まる。海洋を利用した自然エネルギー発電の行き着く先として台風発電が位置付けられる。
デジタルトランスフォーメーション(DX)
新型コロナウイルスによる生活様式の変化に伴い、物流のニーズが変化・拡大する。労働力不足やEC比率の向上により、デジタル改革は必須となる。科学的エビデンスに基づいた介護のために、多様な身体データを獲得・処理・解析するシステムが増える。仮想空間に臨場感をもたらすテレプレゼンスやバーチャルオフィスが登場、人々に時空の制限を超えた働き方を提供する。
時空/意識の超越
ウイルスの拡散阻止を契機とし、遠隔データアクセス、遠隔映像伝送などサイバー空間利用の働き方が拡大する。VRアバターと遠隔ロボットを中心とするサイバーフィジカル連携が進む。ライフログの他者との共有が進み、個人や社会の過去や未来の動向を推定できる。AIとの対比により人間の認知機能(知性、情動、意思)の価値が見直され、認知機能拡張技術が探求される。
モビリティー
次世代モビリティー社会ではヒトの移動、物流や宅配などモノの移動、情報やエネルギーの移動の個別化、最適化が進む。低環境負荷でバリアフリーの車両が増加、オンデマンドやシェアリングを含め適材適所の多様なサービスが提供される。交通事業者が福祉事業者、小売業者を巻き込んで、街全体の移動手段を提供する。遠隔運転への期待が運送業界から高まる。
医 療
医療AIの世界市場は年率40%強で推移、診断システムを中心に今後7年で10倍に拡大する。バイオマーカー、遺伝情報を応用し、発症や感染を予防する先制医療が広がる。再生医療では安全性とコスト面で優れ、既存の治療を超える有効性をもたらす幹細胞製品が生き残る。ゲノム編集を利用した診断や治療法により、感染症やがん、遺伝病の診断・治療法が登場する。
健 康
利用者目線の顧客基準に基づいたヘルスケアサービスが進む。AI健診、オンライン相談など新たな市場が生まれる。宅内センシングや環境データによる継続的見守りサービスが実現する。医療現場における感染リスクから、オンライン診療が世界的に広がる。高齢者の心身に係わる孤立を防ぐコミュニケ―ションAIの普及が期待される。インシュアテック普及の土壌が整う。
ロボット
ITの進展に伴いロボットの性能が向上し、中国メーカー主導でロボット価格が一気に下がっていく。AIの進展で人同士から機械と人とのコミュニケーションに移行する。現場施工の無人化や情報化を目的に生産性や効率性、安全性を高めた施工ロボットに期待がかかる。少子高齢化による人材不足の解決のため、省人化だけでなく働き方改革に寄与するロボットが求められる。
エレクトロニクス
ウエアラブル装置は新世代の入出力装置へ進化し、ペースタブル技術は衣服のセンサー組み込みに発展する。単機能のメガネ型デバイスは淘汰され、複数の機能をモジュールとして組み合わせたパーソナルデバイスが出現する。SiC/GaNパワー半導体のウエハー大口径化に伴う低コスト化により、汎用パワーエレクトロニクスシステムの高出力密度化、高耐圧化が進む。
情報通信
量子コンピュータの量子ビット数は2023年に1000を超え、アプリケーション開発基盤も呼応して進化する。移動通信事業者がプライベート5G用ホストサービスの一環として、エッジサーバー機能を提供する。工場内の無人車両化に向けてプライベート5Gの導入が進む。当初は通信事業者用、次にプライベート5G用の小型基地局が5GLAN機能を持ち、オフィスに導入される。
材料/製造
マテリアルズインフォマティクスは、材料開発者の業務プロトコルとなるまで普及する。多目的モビリティーに貢献する材料開発、実用的リサイクルシステム構築がカギを握る。セルロースナノファイバーの応用で期待されているのは、その特性を生かした構造用途である。生分解性プラスチックの普及には原料生産から再利用まで含めた資源循環システムの推進が重要である。
マーケティング/サービス
団塊世代の後期高齢者入りに伴い、シニアマーケット市場は2030年に17兆円程度になる。新型コロナウイルスの影響でシェアサービスは岐路に立たされているが、スキルシェアや働く場所の提供など新サービスも台頭。モバイル機器から実環境、仮想環境へと調査環境が広がり、多感覚・総合的な調査が提供される。eスポーツを実現するためのプラットフォームが商品化される。
金 融
従来の金融サービスをスマホアプリ上で完結できるチャレンジャーバンクがグローバルで広がる。ブロックチェーンはフィンテック、非金融分野の実装が増え、一気に広がる。新興国では、中産階級や中小企業に対してクレジットスコアリングに基づく融資ビジネスが拡大する。世界的なサプライチェーンの新たなリスク要因が明らかになり、統合リスク管理の重要性が高まる。
農業/食品工業
健康寿命延伸とQOL向上に必要な栄養、運動、休養の充実に向けて、様々なインフラ整備、商品開発が展開される。災害に強い農業関連の商品やサービスが増加する。大豆ミートは低価格化が進み、生活に定着するほか、培養肉の市場が拡大する。環境保全型農業の導入や農地炭素貯留、微生物の活用など、環境負荷が低いサービス/製品が世界的に拡大している。
建築/土木
各種デバイスを利用したインフラ点検・監視システム、脱炭素社会に貢献する環境配慮コンクリートやライフサイクルコストを低減する自己修復コンクリート、高速生産や斬新なデザインなど新たな価値を与える3Dプリンティング建設、都市全体で経済社会構造の変革を目指すスマートシティ/スーパーシティの将来像を俯瞰する。成長分野として中・大規模木造建築が注目される。
社会インフラ
サーキュラーエコノミー関連施策が進展、プラスチックごみの適正処理、リサイクルへの必要性が高まっている。屋外でも効率的に無事故で運用される無数の自律機器が、未来社会サービスを提供する。新規の電源投資はほぼ再生可能エネルギーとなる。都市人口は増加し続けるが、コロナ禍により新興国中間層人口は減少し、国際旅客交通の落ち込みは長期に及ぶ。
航空宇宙
居住空間や環境維持、エネルギー生成を中心に、多様な宇宙居住インフラ装置が発展する。宇宙探査のために、ロボットやAIなど新技術の研究開発が推進され、新ビジネスが生まれる。短時間で高精度測位を行う測位補助システムの世界的展開が始まっている。50席級が定期便用に登場、ビジネスクラス程度の費用でマッハ2前後の超音速飛行による時間短縮を享受できる。
目次
これから10年間の「市場の姿」と「技術の進化」を見通す
テクノロジー・ロードマップ
2022-2031 全産業編
■ 著者:出川 通、他97名
■ 2021年11月30日発行
■ レポート:A4判、610ページ
■ 書籍付属CD-ROM:本体に掲載されたロードマップを収録
■ 価格
・書籍とオンラインサービスのセット:990,000円(10%税込)
・書籍のみ:660,000円(10%税込)
■ 発行:日経BP
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〈出典〉テクノロジー・ロードマップ
2021-2030 全産業編
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〈出典〉テスラ 「モデル3/モデルS」
徹底分解【全体編】
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〈出典〉医療・健康ビジネスの未来2021-2030
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〈出典〉スポーツビジネスの未来2021-2030
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〈出典〉ポストパンデミック2030
グローバルシナリオ
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〈出典〉テクノロジー・ロードマップ2021-2030
自動車・エネルギー編
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購入企業の横顔
部署
企画・マーケティング、
経営層、研究・開発、経営企画
活用目的
- 事業として成功する確度の高い技術戦略を構築したい
- 経営層を納得させる中長期計画を策定したい
- 新規事業開発に向けて他の分野のビジネス環境を知りたい
- 未来を先取りし優位な状況で市場をリードしたい
- 市場ニーズに適合した商品企画、技術企画を立案したい
- 研究開発から事業化生き残りで直面する壁を乗り越えたい
- 自社の強みがどのような価値につながるかを議論したい
よくあるご質問
テクノロジー・ロードマップにはどんな特徴がありますか?
- 世の中に技術ロードマップはいくらでもありますがその多くは「きちんとリソースが投入されればこれだけ技術は進化する」ということを時系列に示した「ポテンシャル・マップ」ではあっても、本当に進化するかどうかを予測する「ロードマップ」にはなっていません。技術進化には「推進燃料」、つまりリソースが必要です。その量を高い確度で予測することこそが、技術予測の要諦なのです。そして、そのリソースの多寡、集中度を決めるのは、未来のビジネス規模。市場規模と言い換えてもいいでしょう。『テクノロジー・ロードマップ』シリーズでは、これまでとはまったく違う技術の「未来予測手法」を採用しています。まず未来の「市場ニーズ」を予測し、それを満たす「商品機能」を定義、さらにその機能を実現するための「技術」を提示するという方法です。こうした思考プロセスこそが、技術系企業が中長期的な事業戦略、R&D戦略を策定する際に不可欠なものだと考えています。
全産業と各分野別の違いは何ですか?
- 「全産業編」と「各産業編」では、扱っているテーマが違います。ロードマップ作成のプロセスや思考は同一のものですが、全産業分野を広く網羅したいという方には全産業編、特定の分野だけに絞った情報を求めていらっしゃる方には各産業編をお勧めします。実際には、「全産業編」と特定の産業編をセットで購入される企業も多くいらっしゃいます。
誰が書いているんですか?
- テクノロジー・ロードマップで扱っている各テーマ毎に将来の市場変化や市場規模を予測し、商品・サービスの価値変化を踏まえた技術予測をすることは簡単ではありません。弊社では、社内外のネットワーク、人脈をフルに活用して各テーマごとに最適な専門家、有識者に交渉、依頼し、予測・執筆していただいています。シリーズすべてで約300名の執筆陣となります。
中身を見ることはできますか?
- 一部のコンテンツについては、当サイトでも見ていただけるようにしています。それ以外の部分について中身を見てみたい場合は、お問い合わせフォームに、試読希望の旨をお書きください。
以前発行されているロードマップとの違いは何ですか?
- テクノロジー・ロードマップシリーズは定期的にアップデートをしています。その際に、すべてのテーマ・項目を見直しています。新しい技術やテーマが続々と登場しますので毎回、大幅なテーマの入れ替えと執筆陣の変更をしています。過去に購入いただいたお客様もぜひ最新のバージョンをご利用いただくことをお勧めいたします。
これから10年間の「市場の姿」と「技術の進化」を見通す
テクノロジー・ロードマップ
2022-2031 全産業編
■ 著者:出川 通、他97名
■ 2021年11月30日発行
■ レポート:A4判、610ページ
■ 書籍付属CD-ROM:本体に掲載されたロードマップを収録
■ 価格
・書籍とオンラインサービスのセット:990,000円(10%税込)
・書籍のみ:660,000円(10%税込)
■ 発行:日経BP
技術予測の決定版「テクノロジー・ロードマップ」シリーズ
テクノロジー・ロードマップ
2022-2031 全産業編
これからの10年間の「市場の姿」と「技術進化とを見通す
テクノロジー・ロードマップ
2021-2030 医療・健康・食農編
変化、成長する医療・健康・食農分野。
主要80テーマを選定し、
今後10年の技術進化を予測する
テクノロジー・ロードマップ
2021-2030 自動車・エネルギー編
2030年、自動車・エネルギー産業はどう変わる。67のモビリティー関連重要技術の進化を予測
テクノロジー・ロードマップ
2020-2029 ICT融合新産業編
ICTを活用し融合することで新たな価値を生む産業にフォーカス。その未来像と技術進化を予測する